2歳で脳腫瘍(しゅよう)の一つ、脳幹グリオーマが見つかった埼玉県新座市の原田歩夢くんは2013年6月27日、東京の国立成育医療研究センターで抗がん剤治療を始めた。 通院で週1回注射し、5週間に1回は入院で点滴した。しばらくすると、母の瑞江さん(28)が歩夢くんの髪を洗うと毛が抜けていった。「歩夢が頑張っている証拠」と自分に言い聞かせたが、外出するとじろじろ見られた。 抗がん剤は免疫力を低下させる。手足口病になり、入院もした。兄の保育園に感染症の園児がいたら連絡をもらうようにした。 12月8日、MRIで治療効果を確かめると、腫瘍は10%大きくなっていた。治療法は、腫瘍に放射線を照射する方法か抗がん剤の切り替えしかない。主治医の寺島慶太さん(44)は「放射線治療は避けたい」と言った。大脳の広範囲に照射すると発達障害が起こる可能性がある。両親は、週1回の外来で注射する抗がん剤を選んだ。 この頃、
県は、発達障害を抱える子どもやその家族への支援を強化するため、九州大学病院(福岡市)を「発達障がい者支援拠点病院」に指定した。同病院の高度な医療機能や専門的な診療体制を生かし、地域の医療機関や医療・福祉職をバックアップする。 拠点病院の事業を担うのは、同病院の「子どものこころの診療部」。医師や臨床心理士など多職種でチームをつくり、乳幼児期から青年期まで幅広い年代の患者の治療や、教育機関と連携した支援を行っている。 こうした専門性を生かし、地域では診療が難しい症例に対応するとともに、地域の医師らとのネットワークを構築する。県の発達障がい者支援センターのスタッフ養成、学校や児童相談所の職員らを対象にした研修の指導などにも取り組む。 発達障害は、対人関係を築くのが不得意な自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)などがある。国の調査では、公立小中学校の通常学級に通う子どもの6・
お年寄りの孤独死や孤立死が増え、「高齢者お断り」の賃貸物件が目立つようになってきた。こうした中、あえて「65歳以上専門」を掲げた若者がいる。高齢者向け不動産会社「R65不動産」(東京都杉並区)社長の山本遼さん(27)。「いつまでも自分らしく暮らせる住環境を作りたい」と、高齢の入居希望者、大家さん、地域を結ぼうと力を注ぐ。(牛田久美) 1階なら生活できる 平日の昼下がり。別々の病院にともに入院中の70代夫婦から、物件探しの依頼があった。2人とも病状は回復し、退院が可能。しかし自宅はエレベーターのない集合住宅の5階で、階段の昇降がつらく自宅療養に移れない事態に直面していた。引っ越せば今まで通り支え合って暮らせる。2人とも一日も早い退院を望んでいた。 山本さんが探し出した候補の物件は、14畳の広いワンルームや、窓が多くて明るい2Kなど4件。夫婦はとても喜んでくれた。物件の内見、賃貸契約、2人の退
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