全日制高校在学中に妊娠して中退し、その後定時制高校で学んだ埼玉県在住の唐澤たばささん(19)が今春、首都圏の大学に入学した。1歳の娘を育てていくために「必ず大学に入りたかった」と言う。社会福祉士として働く夢を実現するための一歩を踏み出した。【金秀蓮】 妊娠が分かったのは高校3年の春。高校2年から年上の男性と交際を始め経口避妊薬を服用していたが、体調不良で薬をやめた直後のことだった。妊娠検査薬で陽性反応が出たのを確認し、自宅から遠い東京都内のクリニックへ駆け込んだ。 当初は産むか産まないか悩んだ。交際相手は反対しており「未婚」になることも想像できた。産みたい。でも、子どもが大きくなり、参観日や運動会に父親の姿がなかったらどう思うだろう……。「産むのは私のエゴではないかと思った」
大切なのは、たったひとりの信頼できる大人。孤立した子どもと寄り添うコミュニティユースワーカーを育てる「NPO法人PIECES」の想い 2017.04.26 村山幸 村山幸 経済的に恵まれた日本において、実は貧困にあえいでいる子どもたちがたくさんいることが、最近明らかになってきました。 相対的貧困率(所得の中央値の半分を下回っている人の割合、所得格差により生じる)で言うと、6人に1人の子どもが貧困と言えるそうです。(出典元:厚生労働省「平成25年国民生活基礎調査」) そんな中で政府は法律を制定し、教育、経済、生活、就労といった面での対策も少しずつ進んではいます。では、お金があり、衣食住が満たされ、進学や就職などの希望がかなえば、子どもたちは幸せに成長していけるのでしょうか。 残念ながらそうではないようです。 たとえば、家庭内で虐待を受けたり、保育園に行けなかった結果、学校で上手くなじめず、い
福岡市教育委員会は10日の条例予算特別委員会で、臨床心理や福祉の視点から生徒児童を支えるスクールソーシャルワーカー(SSW)やスクールカウンセラー(SC)について、人数の拡充や処遇改善に向けて検討する考えを明らかにした。中山郁美市議(共産)の質問に答えた。 市教委によると、社会福祉士の資格を持つSSWは、家庭や児童相談所などと協力し、生活環境の改善につなげるのが職務で、新年度は小学校22校と教育相談課に計25人配置。SCは臨床心理士の資格を持ち、子どもや保護者の心の悩みを聞き、解決に向け支援する仕事で、新年度は離島2校を除く中学校67校と市立高校、特別支援学校に計73人置く。重要な役割である一方、身分は一部を除き、ともに1年契約の非常勤嘱託職員。月額給与はSSWが約26万円(週27.5時間)、SCは約16万円(週8時間)となっている。 委員会で中山市議は、市民グループがSSWとSCの拡充を
不登校、いじめ、家庭の貧困、虐待、さらには自然災害時の対応……学校で子どもに寄り添う存在は、まず教職員です。しかし教育の専門家である教職員にも、限界があります。今や心理の専門家であるスクールカウンセラー(SC)はもとより、福祉の専門家であるスクールソーシャルワーカー(SSW)も、学校や教育委員会には欠かせない存在となっています。文部科学省の協力者会議は先頃、教育相談に関する最終報告をまとめるとともに、SCとSSWの「ガイドライン(試案)」を作成しました。今後、学校にSCやSSWをどう位置付けることが求められるのでしょうか。 SCの家庭訪問にも道 SCやSSWは、いずれも名称に「スクール」が付いているとおり、学校に関わる専門職です。その専門職性を発揮するには、まず子どもの側に立ち、学校とは一歩距離を置くことで、教職員には話せない相談も可能になるといった「第三者」としての役割も重要だとされてき
スタッフは子供を受け止める関わりを重視(公財)日本財団は、㈱ベネッセホールディングスや自治体などと連携し、「子どもの貧困対策プロジェクト」を展開。貧困課題を抱えた子供たちに、家でも学校でもない「第三の居場所」を提供すべく、第一号拠点を埼玉県戸田市に建設。11月9日から運営を開始する。居場所に集う子供は思い思いに過ごし、アクティビティーを交え、読書活動などで自己肯定感や学習意欲、社会性を育む。子供の行動や変化を記録し、検証し、効果的な実践や施策を見いだすのにも役立てる。 同財団は、子供の貧困問題に対するより有効な対策を検討する中で、「社会的相続」に着目。これは、各家庭で親が子に金銭や時間を割いて、引き継ぐ生活習慣、価値観など自立する力の伝達行為。貧困家庭では、これが欠乏し、ゆがんだ形で相続されがち。子供の自立力、人や社会と関わる力、学力、学習意欲、自己肯定感などにも強い影響を及ぼす。 また同
虐待や貧困の中を生き抜く子どもたちの支え手を増やしたい!「子どもの伴走者」を育成するNPO法人PIECESがクラウドファンディングでプロジェクトを開始 貧困や虐待の連鎖を予防する仕組みづくりを行うNPO法人 PIECES (本拠地:東京都渋谷区、代表理事:小澤いぶき、以下 PIECES)は、虐待や貧困、若年妊娠などの様々な事情を抱える子どもや若者を支援する担い手「コミュニティユースワーカー(以下、CYW)」を育成するためのクラウドファンディングを2016年11月1日よりクラウドファンディングプラットフォームREADYFORにて開始いたします。 ▼ クラウドファンディングページ https://readyfor.jp/projects/pieces(11月1日の公開後のURL) ▼ PIECES公式ホームページ http://www.pieces.tokyo/ ▼ CYW公式ページ http
政府は14日、今年度から始めた沖縄県で貧困に苦しむ子供を支援する事業に関し、5カ月間で支援を受けた子供または保護者が計2013人だったと発表した。内閣府沖縄振興局は「約半年でこれほど(の人数に上る)とは思っていなかった」と述べ、子供の貧困状況の深刻さと支援事業に対するニーズの高さが浮かび上がった。 事業は、沖縄県内の市町村などが社会福祉士などの資格を持つ貧困対策支援員100人を雇用し、子供の就学援助や保護者を支援。また、食事の提供など日中や夜間に子供が安心して過ごすことができる「居場所」作りも進め、26市町村で92カ所設置した。 具体的な支援としては、特別支援学級に通う男子中学生がシラミ駆除用シャンプーの購入ができないと学校から支援員に相談があり、保護者に特別児童扶養手当を紹介して、受給に至ったケースなどがあったという。 鶴保庸介沖縄北方担当相は14日の記者会見で、「貧困の連鎖を断ち切るこ
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