難病についての知識やボランティア活動への理解を深めてもらおうと、和歌山市毛見の県子ども・女性・障害者相談センターで13日、「難病ボランティア講座」が開かれた。市民ら約20人が講演に耳を傾けたほか、車椅子などを使った移動や介助を体験した。 県難病・子ども保健相談支援センターが主催。海南市の海南医療センターの理学療法士、阪口和男さん(56)が講師を務め、「ボランティア活動に役立つ車椅子と杖(つえ)の知識&介助・実技体験」をテーマに講演した。阪口さんは、難病によって歩くことができなくなるケースなどを紹介し、「患者の目線に立って考えることが重要」と指摘。「自宅や社会の環境が少し変わるだけで、難病の患者が暮らしやすい世の中になる」と強調した。 その後は参加者が車椅子や松葉づえを使い、段差の上り下りなどを体験。障害者支援のボランティアに取り組んでいるという和歌山市の薮中節子さん(68)は「松葉づえでは
お年寄りの安全で快適な暮らしをロボットが支える。そんな日が近づいているのかもしれない。藤田保健衛生大学(愛知県豊明市)が12日、小型の生活支援ロボットの研究拠点を開く。実際にお年寄りに使ってもらいながら改良していくという。 実際に使って改良へ 人間のような形をした高さ約80センチの「サーバントロボット」は、床に落ちた物を拾ったり、棚の物を取り出して運んだりして生活を支援する。要介護者向け車いす型の「移乗支援ロボット」を使えば、介助者なしで座ったまま、トイレの便座や食卓のいすに移れる。いずれも豊明市の豊明団地内に設けられる「ロボティックスマートホーム(RSH)」で開発中のロボットだ。 広さ75平方メートルの1LDKには色んな工夫が凝らされている。天井に張り巡らされたレールからぶらさがる可動式の「歩行支援ロボット」は転倒防止が目的。体を固定して、寝室やリビング、台所などに行ける。医師の助言を受
がん患者さんとそのご家族が快適に暮らすための様々なサポート・工夫・情報のご紹介と、個別相談対応・暮らしに役立つセミナーや患者教室を開催し、みなさまとともに「がん患者さんの暮らし」を考えます。 中央病院では、2012年から2014年にも「がん患者さんの暮らしが広がるアイデア展」を実施し、がん治療を受けながらの暮らしに役立つ工夫をご紹介し、多くの患者さんやご家族にご来場いただきました。今回の工夫展では、より多職種の専門チームでより実践的なプログラムの提供も行いますので、ぜひ、ご来場ください。 プログラム
信州大学は2017年1月、大学発ベンチャー「アシストモーション」を設立する。介護や医療向けに着用して使う歩行補助ロボット「クララ」の実用化に取り組む。上田市の繊維学部を拠点に企業や研究機関、長野県と軽量化などの改良を加えた製品モデルを開発。19年度をめどに病院向けリース販売の開始をめざす。将来は製造業や農業への活用も想定する。クララは人が下肢部に着用して使う。11年から信大繊維学部の橋本稔教授
自宅で父英司さん(右)、母ジェさんと一緒にリズム体操をする前川夢奈ちゃん=神戸市西区で、桜井由紀治撮影 生まれつき両手足の先がなく、兵庫県立リハビリテーション中央病院(神戸市西区)が創設した「小児筋電義手バンク」から筋電義手の貸与を受けている前川夢奈(ゆな)ちゃん=同区=は1月28日、2歳の誕生日を迎えた。 お祝いのケーキをたくさん食べた夢奈ちゃんの成長は目覚ましい。足首から先がない両足の骨も伸び続け、義足は3足目になった。夢奈ちゃんが通う同市立王塚台保育所(同区)では、砂場遊びが大好きで、寒い日も友達と元気に遊ぶという。母ジェさん(35)と保育所の保育士が、夢奈ちゃんの日々の生活を報告し合っている「交換日記」は入所以来続き、3冊目となった。夢奈ちゃんの成長の様子が読み取れる。 <久しぶりに筋電義手の練習をしました。「てて、しょっかー」と義手を見せると、初めはプイッとそっぽを向かれてしまい
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