兵庫県姫路市の「わんずまざー保育園」(休園)が定員を超過した園児を受け入れるなどしてこども園の認定が取り消された問題を受け、学識経験者らでつくる市の「子ども・子育て会議」は28日、事前通告なしに立ち入り調査を行うといった再発防止策を盛り込んだ答申をまとめ、市に提出した。 同会議は学識経験者や市民らで構成。石見利勝市長から諮問を受け、5月から3回にわたり、協議してきた。 答申では、事前通告なしに園への指導監査や立ち入り調査を行うよう提言したほか、認可外保育施設が認定こども園を目指す場合、市が一度保育所認可してから、県の認定を受けるよう移行手続きを改めることも求めている。 さらに、わんずまざー保育園で、園児が十分な食事を与えられていなかった事態も踏まえ、保育所長経験者や管理栄養士ら保育に精通したスタッフを監査に帯同させ、園児の給食や衛生面の実情などを把握できる体制を整えることも盛り込まれた。
和歌山県御坊市で27日、公立の幼稚園4園と、小・中学校計11校(1中学校は組合立で日高川町)の児童と生徒、教職員ら計719人が、下痢や嘔吐(おうと)、発熱などの食中毒のような症状を訴え、すべてで臨時休園・休校した。市立給食センターによると、職員5人が同様の症状を訴えているという。県は給食が原因の集団食中毒とみて、保健所の職員が同日、センターに立ち入り検査に入った。 市教委などによると、同日午前7時すぎから子どもらの体調不良の連絡が学校などに相次いだ。重症者はいないが、市内の医療機関などに受診者が殺到。感染拡大を防ぐため、各園・校舎や図書館などの公共施設の消毒作業に追われた。 市教委は同日夜、記者会見を開き、奥幹夫教育長が「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と陳謝した。幼稚園で給食が出されるのは月、水、金曜で、24、26日には食べていなかったという。15園・校には教職員も含め計2267人が在籍。
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