福祉のイメージを「くるり」と変えてほしい-。多くの若者に福祉を就職先の一つに考えてもらうと、京都府は府文化観光大使のロックバンド・くるりを起用するなどした短編映像「福祉の星WEBムービー」を制作した。府が運営する京都福祉情報サイトでみることができる。 ムービーには、人材育成に積極的に取り組んだとして府が認証した福祉事業所のうち、上位の認証法人に所属する20〜30代の職員が、現場で働く映像の中でメッセージを送っている。 例えば「街全体をつくっていけるような仕事」「福祉イコール日常」など4人が職場の魅力を伝えている。 またナレーションの中でも「関わる人、地域、社会を幸せにできる力がある」と紹介している。 3分30秒の短編ながら、監督は数々のCMやテレビ番組を手がけた大道省一さんが担当。撮影は太秦の松竹京都撮影所(京都市右京区)でも行い、音楽はくるりを起用するなど本格的な仕上がりになっている。
夏休み期間を利用し、中高生にがんについて正しい知識を身に着けてもらおうと、講座「がんについて知ろう!」がシリウスで開催された。シリウスを運営する「やまとみらい」は開館以来、市立病院とともにがんに関する講座を定期的に開いており、施設の特長を活かした新たな取り組みとしても期待がかかる。 がんは怖くない 講座は、大和市立病院の小児科医長・植田晶子さんが講師を務め、事前に申込んだ中高生の他、当日、シリウスを訪れた小学生も参加して行われた。 植田さんは、がんについての知識を、選択式のクイズ形式で紹介。早期発見ならば生存率が高い一方で、健診の受診率が低いことなど、がんを取り巻く現状をわかりやすく説明した。自らが初めて担当した小児がんの子どもが、現在は社会人として頑張っているエピソードを話し、「がんは決して怖い病気ではない」と力強く語った 市内在住で海老名高校2年の松竹美咲さんは将来、病院での勤務を希望
教職員の研修でLGBTへの理解を訴える井上鈴佳さん(左端)=奈良県橿原市で2017年8月24日、望月亮一撮影 関西の学校回り、自身の体験を包み隠さず語り、理解訴える 性的少数者(LGBTなど)の子供たちを救いたい--。元養護教員で自身がレズビアンと公表している井上鈴佳さん(27)=大阪府大東市=が、教育現場で児童生徒や教師にLGBTへの理解を訴え続けている。関西などの学校を回り、「教育現場を知っている当事者の私だからこそ、伝えられることがある」と自身の体験を包み隠さず語っている。 奈良県橿原市立耳成(みみなし)西小学校で今月24日、教職員約30人を対象に開いた研修会。井上さんは「性的少数者は国内で左利きの人と同じ割合」というデータを紹介し、LGBTを取り巻く現状を解説した。「いないのではなく、見えていないだけなのです」
豊島区と立教大学(同区)は、2020年東京五輪・パラリンピックに向けて、障害者スポーツの推進などで連携する協定を結んだ。 日本身体障がい者水泳連盟などと連携、同大室内温水プールを利用するなどして、障害者水泳指導者の育成を進める。また、スポーツ社会学が専門の松尾哲矢・同大教授が監修する「としまスポーツ応援団ガイドブック」を作成し、障害者スポーツ選手らを支えるボランティアの育成にも取り組む。 高野之夫区長は「あらゆる人がスポーツで輝く未来を築きたい」、立教大の吉岡知哉総長も「区民と学生と教職員で盛り上げていきたい」などと話した。
同性愛の人や性同一性障害の人など、性的少数者の居場所を運営する横浜市のNPO法人「SHIP」が、中学・高校生向けの啓発リーフレットを作り、県内の中高など約800校に配った。性的少数者に対する若者の関心を高めるのがねらいだ。 「SHIP」は、性的少数者の相談や情報交換の場「SHIPにじいろキャビン」(同市神奈川区)を運営。県内外の学校などでの講演活動もしている。 星野慎二代表(57)は、同級生や教員からの「ホモ」「オカマ」などの言葉に傷ついた当事者の若者を目にしてきた。そこで、中高生向けに性的少数者について具体的な情報を届けられないかと、オフィス機器販売などを手がける大塚商会の「ハートフル基金」から助成を受けたことを機にリーフレットを作成した。 内容は2015年度、横須賀市…
日本航空(JAL/JL、9201)は2月8日、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)が実施している体験型授業「あすチャレ!School」と提携すると発表した。パラリンピックに出場したアスリートが講師となり、各地の学校に出向いて授業するもので、JALは4月から、移動などをサポートする。 フォトセッションに臨む関係者ら。(前列左から)講師の根木さん、高田さん、神保さん=17年2月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire 「明日へのチャレンジ」を意味する「あすチャレ!School」は2016年4月からパラサポが開始した体験型授業で、全国の小中高校にアスリートが出向き、児童や生徒らは講師とのスポーツを通じて多様性を学ぶ。競技種目は車いすバスケットボールとゴールボール。2016年度は青森から宮崎までの116校を訪問し、授業を展開する。 JALは講師やスタ
障害者団体によるNPO法人「DPI日本会議」(千代田区)は、出生前診断や尊厳死、就学や就労など、障害者にかかわるさまざまな課題を一問一答形式でまとめた「知っていますか? 障害者の権利一問一答」(解放出版社)を出版した。高校生にも分かりやすい内容を目指し、当事者や専門家約30人が、25項目について説明している。障害者差別解消法が昨年4…
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