政令指定都市で初の人口70万割れとなった静岡市。都心への利便性と自然に囲まれた立地から、平成28年度は前年度比3倍増の29世帯となった。27年に東京・有楽町に開設した静岡市移住支援センターの役割も移住者増に一役担ったようだ。 静岡市の人口は平成2年の73万9300人(国勢調査)をピークに減少傾向。27年10月発表の市人口ビジョンによると、高校生の約半数が市外への大学や就職で、人口減少の一因。27年の65歳以上の高齢者割合は28・6%で15年前より10ポイントも増加した。政令指定都市では北九州市の29・3%に次いで2番目。 そこで、人口流出の歯止め策として、都民らに移住を呼び掛ける市移住支援センターが開設されたのだ。同センター相談員の大林礼奈さんは「最近では地方に活躍の場を探す移住ブームがきている」と話す。 年代別移住者は、30代が一番多く、大半が転職者という。市では独自の待機児童対策など、