高松市の大島にある国立ハンセン病療養所、大島青松園に入所者と来園者との交流拠点「社会交流会館」の管理棟が完成し、記念式典が開かれた。 会館は、大島の歴史の伝承と交流・定住の促進を目的に、国が島の空き施設を利用し整備した。管理棟は延べ床面積約390平方メートル、木造平屋造りで、多目的ホールや休憩室のほか、瀬戸内国際芸術祭のボランティア、こえび隊が運営している「カフェ・シヨル」を移転させた。 式典で、同園の新盛英世園長が「大島の歴史をより知ってもらうため、社会との太いパイプ役になることを期待したい」とあいさつ。入所者自治会の森和男会長は「ハンセン病の歴史を伝え、地域と交流するため、有効活用していきたい」と述べた。 テープカットの後、オープニングイベントとして、歌手のおおたか静流さんらによるミニライブが行われた。16歳から入所している野村宏さん(80)は「ライ予防法が廃止されて20年。外部の人と