子どもの貧困対策を検討するため、大阪府が初めて実施した「子どもの生活に関する実態調査」の速報値が11日、発表された。経済的な理由で子どもを医療機関に受診させられなかった経験があると答えた保護者が1・8%おり、大阪市の1・3%より高かった。 調査は堺市、岸和田市、高槻市、箕面市、東大阪市など30市町村が対象で、独自に調査をしている大阪市など13市町は含まない。7月に小学5年生と中学2年生、保護者計8千世帯に調査票を郵送し、約2600世帯から回答を得た。 経済的な理由で最近約1年間にできなかったことを複数回答で保護者に尋ねた質問で「学習塾に通わせられなかった」が11・8%(大阪市11・2%)、「習い事に通わせられなかった」が11・0%(同12・4%)だった。 また、子どもへの質問で、週2回以上夕食を食べないと答えたのは小5で0・6%、中2で0・7%。このうち合わせて2割の子どもが「用意されてい
東京都墨田区は2015年12月、同区内では初となるがん教育のモデル授業「がんのことをもっと知ろう」を、墨田区立業平小学校の6年生を対象に実施した。保健学習の一環として行われたこの授業に用いた教材は、がん教育を検討する過程で区や教育委員会らが共同して作成したもので、このようなケースは全国的にみても珍しいという。 教員やがん患者、区、教育委員会が一丸となってモデル授業を実施した目的は何なのか。墨田区 保健計画課の松本静さんに伺ったので、2回にわたって紹介する。 モデル授業のきっかけ モデル授業のそもそものきっかけは、2012年6月に閣議決定された「がん対策推進基本計画」にがん教育の推進が盛り込まれたことだった。それとは別に、2013年における墨田区のがんの死亡率は、男性が23区中7位で女性が同1位と、がんの死亡率が高いという素地もあった。 これらの現状を受けて、区は2014年に「墨田区がん対策
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