「なかったこと」にされる性暴力=予防へ、早い段階から啓発-熊本地震 熊本市男女共同参画センター「はあもにい」が作成した啓発チラシ=5月19日、熊本市中央区 避難所・避難先では困っている女性や子どもを狙った性被害・性暴力、DVなどが増加します-。熊本市男女共同参画センター「はあもにい」(藤井宥貴子館長)が熊本地震の避難所で配ったチラシが、インターネット上で物議を醸した。 同センターの対応は早かった。本震翌日の4月17日、東日本大震災での調査報告書を基に性被害の実例を挙げた啓発チラシを作り始め、同21日に完成。翌22日に避難所を回り掲示してもらった。その際、「本当にあるの?」という反応も多かったという。 1995年の阪神大震災では、性暴力について情報発信した人が、「デマだ」とバッシングを浴びた。法務省の調査によると、性被害者の申告率は18.5%。性暴力被害ゼロを目指す特定非営利法人「しあわ