アルコール依存症の親がいる子どもたちを支えるため、NPO法人が絵本を小中学校に配るプロジェクトを始めた。そうした子どもの気持ちや接し方を描いたオリジナルの絵本を教師に読んでもらう狙いだ。プロジェクトは、飲酒が引き起こす問題についての啓発週間(10~16日)に合わせて進める。 絵本を作ったのは、こころの病を抱えた親と子どもを支援するNPO法人「ぷるすあるは」(さいたま市)。中心メンバーで看護師の細尾ちあきさんが絵とシナリオ、精神科医の北野陽子さんが巻末の解説を担当した。 今回配る絵本は、2年前に4冊目として作った「ボクのこと わすれちゃったの?~お父さんはアルコール依存症」(ゆまに書房、本体2100円)。65ページの作品だ。 主人公で小学校低学年のハルくんの父親はアルコール依存症で、母親とケンカが絶えない。「ボクが悪い子だから ゴメンナサイ ゴメンナサイ」と自分を責めるハルくんに、母親は「お