教職員の研修でLGBTへの理解を訴える井上鈴佳さん(左端)=奈良県橿原市で2017年8月24日、望月亮一撮影 関西の学校回り、自身の体験を包み隠さず語り、理解訴える 性的少数者(LGBTなど)の子供たちを救いたい--。元養護教員で自身がレズビアンと公表している井上鈴佳さん(27)=大阪府大東市=が、教育現場で児童生徒や教師にLGBTへの理解を訴え続けている。関西などの学校を回り、「教育現場を知っている当事者の私だからこそ、伝えられることがある」と自身の体験を包み隠さず語っている。 奈良県橿原市立耳成(みみなし)西小学校で今月24日、教職員約30人を対象に開いた研修会。井上さんは「性的少数者は国内で左利きの人と同じ割合」というデータを紹介し、LGBTを取り巻く現状を解説した。「いないのではなく、見えていないだけなのです」
7月8日に開催されたヨーロッパ最大と言われるLGBTの祭典「Pride in London2017」に参加した。150万人もの人々が、たがいの存在に敬意を払い、祝福しあう光景に、私は胸を熱くした。しかし、ロンドン市民は声をそろえて言う。
義務教育から、多様な性について教える必要がある――。児童生徒のころにいじめを受けることが少なくない性的少数者のこんな声を記事で紹介したところ、小中学校の先生たちから「授業で初めてLGBTを取り上げた」というメールが届きました。小中学生に多様な性について教えるのは時期尚早なのでしょうか。寄せられた意見をもとに考えます。 中学校では「まだ早い」 多様な性について教えてほしいという、性的少数者の思いを覆す形で、今年3月に告示された小中学校の次期学習指導要領に、「思春期になると、異性への関心が芽生える」(体育)の記述が残りました。読者から様々な意見が届きました。 神奈川県の地方公務員の女性(53)は数年前、性別に違和感のある高校生が「中学で制服や体育など男女で区別があることがつらかった」と講演会で話すのを聞いたそうです。女性は仕事で訪れた中学校で教員に「LGBTをテーマにしたワークショップを開きた
同性愛の人や性同一性障害の人など、性的少数者の居場所を運営する横浜市のNPO法人「SHIP」が、中学・高校生向けの啓発リーフレットを作り、県内の中高など約800校に配った。性的少数者に対する若者の関心を高めるのがねらいだ。 「SHIP」は、性的少数者の相談や情報交換の場「SHIPにじいろキャビン」(同市神奈川区)を運営。県内外の学校などでの講演活動もしている。 星野慎二代表(57)は、同級生や教員からの「ホモ」「オカマ」などの言葉に傷ついた当事者の若者を目にしてきた。そこで、中高生向けに性的少数者について具体的な情報を届けられないかと、オフィス機器販売などを手がける大塚商会の「ハートフル基金」から助成を受けたことを機にリーフレットを作成した。 内容は2015年度、横須賀市…
奈良の13高校調査 性的少数者(LGBTなど)への偏見や抵抗感を持っていた高校生の4割以上が、多様な性についての授業を受けた後に認識を改めたことが宝塚大看護学部の日高庸晴教授(社会疫学)の調査で分かった。日高教授らは、授業の普及が差別解消につながるとして、指導上の留意点などをまとめた冊子や授業用のスライドの公開を検討している。【藤沢美由紀】 昨年4~11月、奈良県の高校13校で生徒約2100人に、多様な性に関する50分間の授業を実施。授業の前後で「性別を変えたいと思うことはおかしい」「同性愛は理解できない」など14項目について、そう思うかどうかを尋ね、授業の効果を検証した。
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