自殺につながるサインに気づいて必要な支援につなげる「ゲートキーパー」。その役割を周知する歌を厚生労働省などが作る。昨年5月に亡くなった神奈川県の高校生が作った曲に、一般公募をもとに歌詞をつけた。趣旨に賛同した歌手の加藤登紀子さんが歌う。 25日には、東京都内で収録が行われた。歌の題名は「空の青いとり」だ。 作曲した加藤旭さん(享年16)は中学2年生のときに脳腫瘍(しゅよう)と診断され、手術を繰り返す中で両目を失明。闘病しながら4歳から始めた作曲を続け、約500曲を作り出した。「自分の作った曲を何かに役立てたい」と願っていたという。 ゲートキーパーは、悩みを抱える人に気づいて声をかけ、専門家など必要な支援につなぎ、見守る役割がある。養成を進める厚労省がゲートキーパーソング作りを企画。旭さんの恩師で、ピアニストの三谷温さんが代表理事を務める音楽団体「アーツスプレッド」と連携して進める。 加藤登
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