ギリシャ・アテネで、廃校を利用したシリアとアフガニスタン難民向け避難所の階段で絵を描く少女(2016年7月1日撮影、資料写真)。(c)AFP/ARIS MESSINIS 【9月16日 AFP】世界に約600万人いる難民の子どもたちのうち、学校教育を受けているのは半数に満たないことが、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)が15日に発表した報告書で明らかになった。難民の子どもたちが非就学となる確率は通常の子どもたちの5倍だという。 報告書によると、学齢期の難民の子ども370万人に通学できる学校がない。また、初等教育を受けている難民の子どもは全体の50%で、90%を超える世界平均をはるかに下回る。 報告書の結果について、UNHCRのフィリッポ・グランディ(Filippo Grandi)高等弁務官は「数百万人もの難民の子どもたちが直面している危機的状況が示された」と述べ、難民の子どもが通学できる