家庭の事情や虐待などで親元を離れ、児童養護施設や里親家庭で暮らす子どもが経済的な理由で大学など高等教育機関への進学を諦めることがないようにと、静岡県が2015年度、全国に先駆けて独自に始めた20歳以 ... 記事全文を読む
家庭の事情や虐待などで親元を離れ、児童養護施設や里親家庭で暮らす子どもが経済的な理由で大学など高等教育機関への進学を諦めることがないようにと、静岡県が2015年度、全国に先駆けて独自に始めた20歳以 ... 記事全文を読む
児童養護施設を退所して進学する若者たちが自分の夢や進学への思いを語る「カナエール2016夢スピーチコンテスト」が18日から横浜など全国3カ所で開かれる。チケット代や寄付金が奨学金に充てられる。 プロジェクトは児童養護施設出身の若者を支援するNPO法人ブリッジフォースマイルが2011年から開催。今年は横浜(18日)、東京(25日)、福岡(7月3日)で高校3年から専門学校・大学1年までの計24人が自分の夢について語る。 同団体によると、児童養護施設を退所した若者の大学などへの進学率は20%で全国平均の3分の1以下。生活が困窮するなどで進学しても30%が中退してしまうという。18歳で施設を出ると、子どもたちは自分で働いて生活しなければならず、頼れる親もいない中、集団生活からいきなり一人暮らしをすることに戸惑う若者も多いという。
日本最大の日雇い労働者の街、大阪・釜ケ崎にある児童館「こどもの里」は、カトリック団体の学童保育を前身に1980年開館した。まもなく常連になった女の子は、来館すると決まって国語のドリルを開いていた。 「これ、今日の宿題やねん」。当時、小学3年生のふりをしていた大谷純(42)だ。ドリルは借り物。下校時間を見計らって児童館に顔を出した。なぜ自分だけ学校に通わないのか、わからなかった。ただ周囲に知られたくなかった。 釜ケ崎のドヤ(簡易宿泊所)の4畳半と3畳の2室で両親と3人の弟の6人で暮らした。日雇いの手配師の父は、稼ぎをアルコールやパチンコにつぎ込んだ。家計は母がたこ焼き屋やドヤ掃除の手伝いでしのぐ自転車操業だった。 純が最も頼りにしたのが、児童館の職員の荘保共子(しょうほともこ、67)だった。時々、母のつかいで荘保に弟たちのミルク代を借りに来た。いつも天真らんまんな子が、このときばかりは表情が
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