文部科学省は7日、平成28年度版文部科学白書を公表した。巻頭で今年1月に発覚した組織的天下り問題について「省を挙げて猛省」と言及し、国民に謝罪。リオデジャネイロ五輪・パラリンピックでの日本人選手の活躍や、3月に告示した小中学校の次期学習指導要領の改定内容なども取り上げた。 天下り問題は3ページにわたり記載され、人事課職員やOBらによる違法行為が計62件あり、延べ43人を処分したと説明。このうち斡旋(あっせん)構造の構築や運用に関わっていた事務次官経験者3人の責任を「極めて重く受け止め停職相当の評価とした」と記載した。松野博一文科相は同日の閣議後会見で「こうした問題が二度と起きないようにとの意識で白書に入れた」と述べた。 昨年8、9月に開かれたリオ五輪・パラリンピックを特集し五輪でのメダルが過去最多の計41個に上り、車いすラグビーと重度脳性まひ障害者らの球技「ボッチャ」で初のメダルを獲得した