2020年東京五輪・パラリンピック大会を3年後に控え、都教育委員会は29日に「ボッチャ交流大会」を都立府中けやきの森学園(府中市)で初めて開催する。大会開催に向けて、都立田無工業高校(西東京市)の生徒が障害でボールが投げられない選手が使用する「ランプ」と呼ばれる補助具をボランティアで作成し、その様子が18日報道陣に公開された。 ランプはボッチャ競技で、手の代わりにボールを転がす装置。作業を行う同校3年の加賀谷友冴さん(17)は「ボールの転がる方向を左右するレーンの作成がうまくできた」と自賛。器具の角で選手がケガをしないよう心を込めたといい、「こうした形でパラリンピックの普及活動に携われてうれしい」と喜びを語った。 大会には、都内の特別支援学校など計24校から34チームが出場する。都立高生は大会運営のボランティアとして参加するという。 都教委の担当者は取り組みについて、「大会をパラスポーツの
文部科学省は7日、平成28年度版文部科学白書を公表した。巻頭で今年1月に発覚した組織的天下り問題について「省を挙げて猛省」と言及し、国民に謝罪。リオデジャネイロ五輪・パラリンピックでの日本人選手の活躍や、3月に告示した小中学校の次期学習指導要領の改定内容なども取り上げた。 天下り問題は3ページにわたり記載され、人事課職員やOBらによる違法行為が計62件あり、延べ43人を処分したと説明。このうち斡旋(あっせん)構造の構築や運用に関わっていた事務次官経験者3人の責任を「極めて重く受け止め停職相当の評価とした」と記載した。松野博一文科相は同日の閣議後会見で「こうした問題が二度と起きないようにとの意識で白書に入れた」と述べた。 昨年8、9月に開かれたリオ五輪・パラリンピックを特集し五輪でのメダルが過去最多の計41個に上り、車いすラグビーと重度脳性まひ障害者らの球技「ボッチャ」で初のメダルを獲得した
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日本航空(JAL/JL、9201)は2月8日、日本財団パラリンピックサポートセンター(パラサポ)が実施している体験型授業「あすチャレ!School」と提携すると発表した。パラリンピックに出場したアスリートが講師となり、各地の学校に出向いて授業するもので、JALは4月から、移動などをサポートする。 フォトセッションに臨む関係者ら。(前列左から)講師の根木さん、高田さん、神保さん=17年2月8日 PHOTO: Yusuke KOHASE/Aviation Wire 「明日へのチャレンジ」を意味する「あすチャレ!School」は2016年4月からパラサポが開始した体験型授業で、全国の小中高校にアスリートが出向き、児童や生徒らは講師とのスポーツを通じて多様性を学ぶ。競技種目は車いすバスケットボールとゴールボール。2016年度は青森から宮崎までの116校を訪問し、授業を展開する。 JALは講師やスタ
千葉市は新年度から、パラリンピックの競技を市立小中学校の授業に採り入れる方針を固めた。2020年東京パラリンピックでは、同市内で4競技が実施される。市は障害者スポーツへの理解促進を掲げており、大会に向け、授業を通じて子どもたちに競技の魅力を伝える。 関係者によると、小学校でゴールボールを、中学校でシッティングバレーボールをする。市内6区の小中学校から各1校をモデル校に選び、計12校で実施。専用の用具をそろえ、体育の授業として行うことを検討している。将来的には、モデル校以外の学校への展開も考えている。 ゴールボールは視覚障害の選手3人が1チームとなり、鈴の入ったボールを投げ合う。シッティングバレーボールは座ったままの状態で行う。両競技は東京パラリンピックの際、テコンドー、車いすフェンシングとともに市内の幕張メッセで実施される。また、車いすバスケットボールを市内の小中学校各1校で授業に採り入れ
児童に義足を見せながら話したシドニーパラリンピックに出場したシッティングバレーボールの佐藤詠選手らが来校し、児童に同競技を体験してもらう「障害者アスリート学校訪問」が12月13日、千葉市立大宮台小学校(石井稔校長、児童数103人)で行われた。児童は床に尻をつけた体勢でミニゲームに挑戦。上半身だけを使ったサーブやレシーブの難しさを体感しながらも、プレーを存分に楽しんだ。 同校を訪れたのは「千葉パイレーツ」所属の佐藤詠、反保太一の両選手。佐藤選手はバイク事故で片足を無くしたが、仲間の誘いで競技に打ち込むようになった。94年の極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会(FESPIC(フェスピック))に日本代表として出場。競技経験が豊富だ。 同選手は「シッティングバレーボールは、足の障害があってもなくても楽しめるスポーツ」と強調。児童らに競技を体験してもらいながら、難しさと楽しさを感じてほしいと話す。
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