自殺予防を目的に年中無休で無料の相談電話に応じる「奈良いのちの電話」(0742・35・1000)が、ボランティアで相談にあたる相談員の減少に悩んでいる。高齢化が進む一方、新たななり手は少なく、ピーク時の半分近くにまで減少。運営する奈良いのちの電話協会(小林茂樹理事長)は「無報酬で自発性が求められる業務だが、活動を続けていくためにも関心ある人は募集に応じてほしい」と呼び掛けている。【新宮達】 協会によると、奈良いのちの電話は1979年11月に発足。近畿2府4県では、関西いのちの電話(大阪市)に次いで2番目に古い。運営費の大半を個人や企業からの寄付でまかなっている。