耳の不自由な子供たちが歩道に倒れて動けなくなり、駆け付けた職員らが「頑張れ」と手話を使い、必死に励まし続けた--。大阪府立生野聴覚支援学校(大阪市生野区)のすぐそばで1日、下校中の児童と教諭がショベルカーにはねられ、5人が死傷した。聴覚障害のある児童のため、通学路での安全運転を呼びかけていただけに、住民らはショックを受け、悲痛な表情を浮かべた。 ショベルカーの後方で車を運転していた40代の男性によると、砂を積んだショベルカーが突然速度を上げ歩道に向かった。男性が降りて駆け寄ると、児童らが車体の周りで倒れていた。近くの病院にいた男性(64)は「児童らを、教諭らが手話を交えて声を掛けながら心臓マッサージなどをしていた」と現場の様子を振り返った。
医療的ケア児の通学の付き添いは保護者にとって大きな負担だ。文部科学省が2016年に行った保護者調査によると、付き添いの回数について半数近くが「平均週10回以上」と回答。交通手段は9割以上が「自家用車」で、ほぼ毎日、保護者の運転に頼っていた。多くの自治体は医療的ケア児のスクールバスでの集団送迎を禁じている。根拠の一つが、文科省が11年に都道府県教育委員会などに送った通知。「移動中の対応は危
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く