筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)の坂口昌徳准教授らは、国立精神・神経医療研究センターや英国エジンバラ大学と共同で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)による汎化と呼ばれる症状が生じやすい時間帯が、心的外傷(トラウマ)直後に存在することを発見し、さらにその時間帯に既知の場所にいるとトラウマ記憶がその場所と結びつくことをはじめて示しました。 PTSDの予防と病態メカニズムの解明につながる成果だとしています。 トラウマとなった出来事の記憶と、トラウマとは直接関連がない場所や事柄とを結びつける脳の働きを記憶の汎化と呼び、その現象による恐怖反応からPTSD患者は日常生活に困難を生じます。PTSDは治療期間が長く医療体制も不十分なため予防治療の開発が重視されながら、研究は症状発現後のものが中心でトラウマ直後のケアに不明点が多いとされます。本研究グループは、マウスに電気刺激を与えるこ
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