子どもの死因の上位には「不慮の事故」が常に挙がっている。厚生労働省「平成25年人口動態統計」によれば、事故の原因には「窒息」や「溺死・溺水」に次いで「交通事故」が多い。 いわゆる「飛び出し事故」が大半を占めるわけだが、事故につながる複数の理由のひとつに、子どもの「目」がある。 視力は徐々に発達する 「見る」という行為には、6つの機能が必要だ。見たいものを正しく判断する「視覚情報処理」、見たいものが鮮明に見える「視力・色覚」、見たいものにピントを合わせる「屈折・調節」、見たいものの遠近感を把握する「輻輳両眼視機能」、見たいものに正しく視線を向ける「固視眼球運動」、見たい範囲が確保されている「視野」。これらすべてがバランスよく働いてこそ、「よく見る」といえる。 それぞれの機能は、生まれてすぐ会得しているわけではない。「視覚感受性期」と呼ばれる長い時間を経て獲得していくものなのだ。 生まれたての