政府が力を入れる保育所の待機児童対策。4月入所を目指す「保活」は一区切りついたが、個人で「フリーランス」として働く人、大学院生など研究職や「学び直し」をする人たちは、選考基準で不利な状況にある。働き方が多様化するなか狭義のフリーランスは500万人前後との民間推計もあり、公平な仕組みを求める声も上がり始めている。【五味香織、藤沢美由紀】 2月中旬、埼玉県和光市のフリーライターの女性(33)は、市役所から来た通知を開けた。目に入ったのは「不承諾」の文字。長男(2)を預けようと12カ所の認可保育所に申し込んだが、すべて落ちた。「どこかには入れると思っていたのに……」