乳がん患者の乳房摘出を回避する治療に道を開く新薬が、徳島大の片桐豊雅教授(ゲノム制御学)らのグループによって開発されたことが11日、分かった。13日から福岡市で開催される日本乳癌学会学術総会で発表される。 今回の研究は、日本で最も症例が多い「エストロゲン依存性乳がん」が対象。初期の場合、手術後の再発や転移を防ぐためにホルモン剤が投与されることが多い。現行のホルモン剤は投与期間が5〜10年と長いうえ、その間に薬剤耐性ができたり、副作用が生じたりすることもあった。 片桐氏らは平成22〜28年、乳がん細胞を移植したマウスにタンパク質の一種、ペプチドから作った新薬「ERAP」を投与。週1回、1カ月間投与を続けた結果、がん抑制遺伝子「PHB2」が本来持つブレーキ機能を発揮してエストロゲンの経路を止め、がん細胞の増殖を抑えることを突き止めた。さらに、新薬の分子を化学合成でつなぎ合わせて効能を持続させる
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