1980〜90年代に社会問題化した「薬害エイズ」の被害者を支援するため、厚生労働省は「血友病薬害被害者手帳」を作った。薬害エイズ訴訟の和解から今月で20年。医療に加えて福祉や介護など公的サービスも必要になっており、被害者が適切にサービスを受けられるよう手帳を発行した。 薬害エイズ被害者は、国のHIV(エイズウイルス)感染者についての調査研究に協力すれば健康管理費用が支払われたり、生活に支障があれば障害年金を受給できたりといった公的サービスを受けられる。 しかし、被害発生から時間が経過し、制度をよく知らない自治体や医療機関の職員が増加し、サービスを利用する際に被害者が制度について窓口で説明しなければならないケースも増えていた。
筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)の坂口昌徳准教授らは、国立精神・神経医療研究センターや英国エジンバラ大学と共同で、心的外傷後ストレス障害(PTSD)による汎化と呼ばれる症状が生じやすい時間帯が、心的外傷(トラウマ)直後に存在することを発見し、さらにその時間帯に既知の場所にいるとトラウマ記憶がその場所と結びつくことをはじめて示しました。 PTSDの予防と病態メカニズムの解明につながる成果だとしています。 トラウマとなった出来事の記憶と、トラウマとは直接関連がない場所や事柄とを結びつける脳の働きを記憶の汎化と呼び、その現象による恐怖反応からPTSD患者は日常生活に困難を生じます。PTSDは治療期間が長く医療体制も不十分なため予防治療の開発が重視されながら、研究は症状発現後のものが中心でトラウマ直後のケアに不明点が多いとされます。本研究グループは、マウスに電気刺激を与えるこ
ショック直後は関係が薄い物事も「傷」に ある出来事で強い精神的ショックを受けた直後は、関連が薄いことでも出来事の記憶と結びつきやすく、心的外傷後ストレス障害(PTSD)を引き起こすきっかけになりかねないとする研究論文を筑波大などのチームがまとめた。マウス実験で、刺激を与えてから6時間以内にみられた現象だといい、心の傷の迅速なケアの重要性を示唆する結果だとしている。 筑波大国際統合睡眠医科学研究機構の坂口昌徳准教授らは、箱の中でマウスに電気刺激を与えて取り出し、時間をおいて同じ箱に戻したり、別の箱に入れたりして反応を調べた。 24時間後に刺激を与えた箱に戻すとおびえて動きが止まったが、別の箱では特に反応はなかった。一方、刺激から6時間以内に、材質や形が一部だけ似ている別の箱に入れてすぐに取り出して飼育室に戻し、その24時間後にもう一度この箱に入れると、おびえて動かなくなった。素材も形状も全く
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