◆「サロン」で孤立防止 熊本地震で大きな被害を受けた熊本県 益城 ( ましき ) 町。35世帯の被災者が暮らす赤井仮設団地に8月下旬、生活協同組合くまもとの組合員ら5人が訪れていた。 「ここでお茶会を開かせていただけないでしょうか」。仮設団地の談話室で、組合員の中島 郁 ( かおる ) さん(57)は自治会長(53)に語りかけた。住民の孤立を防ぐため、月1回集まってお茶を飲みながら交流する「サロン」を開く準備をしているという。 自治会長は「用がなければなかなか外に出てこない人もいる。交流の機会はありがたい」と歓迎。15日には1回目のサロンが開かれる。 熊本地震の発生から明日で5か月。県内では85か所で仮設団地が完成し、入居が進む。生協くまもとでは組合員のボランティアを募り、サロンを広げていく予定だ。 こうした取り組みは1995年の阪神大震災でコープこうべ(兵庫県)などが行った。2011年の