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平成27年に自殺した高知県南国市立中3年の男子生徒の父、川村正幸さん(49)が4日、東京都千代田区の文部科学省で会見し、生徒の実名と写真を公表した。生徒は嘉寛さん=当時(15)。正幸さんは公表の理由について、「嘉寛が15年間、しんどい思いをしながらも毎日、頑張って生きていたことを知ってもらいたい」と話した。 嘉寛さんは27年9月1日、自宅の庭で自殺しているのが見つかった。いじめ防止対策推進法に基づき同市教委が設置した第三者調査委員会は昨年2月、いじめや家庭のしつけ、独特の性格などを挙げ、「複合的な要因が自殺の準備状態を促進した」とする報告書をまとめた。遺族は第三者委の議事録開示を請求したが、市教委は議事録を作成していないとした。 正幸さんは4日、「いじめが直接の原因ではないかという思いが消えず、対応に納得できない」として、市と市教委に真相を解明するよう指導することを文科省に要請。第三者委の
仙台市立折立中2年の男子生徒(13)が4月に自殺する前、同校の男女2教諭から体罰を受けていた問題で、在校生の保護者有志は19日、市教育委員会などを訪れ、教諭の現場復帰を求める要望書を、在校生や地元住民ら約4千人分の署名と在校生が手作りした千羽鶴とともに大越裕光教育長に手渡した。 同校1〜3年の生徒の保護者ら10人が発起人となり、先月下旬から要望書や署名を集めた。署名の書面は「体罰は容認すべきでない」とした上で、2教諭について「生徒や保護者から多くの信頼が寄せられていたことを在校生や卒業生の話から知ることができる」と記されている。 発起人によると、署名は在校生や保護者のほか、男性教諭の前任校の卒業生、近隣住民ら計4416人分が集まった。2教諭は学校勤務を離れ、市の別の施設で働いている。 市教委を訪れた保護者らは「子供や保護者から信頼のある先生だ」「進路相談をしたい。学校に戻ってきてほしい」な
学生らを前に講演する、高橋まつりさんの母、幸美さん(右)と川人博弁護士=東京都文京区の東京大学で2017年5月21日午後4時35分、丸山博撮影 広告最大手・電通の新入社員で過労自殺した高橋まつりさん(当時24歳)の母校の東京大(東京都文京区)で21日、「『新しい働き方』を考えるシンポジウム」が開かれ、母幸美さん(54)が参加した。幸美さんは「どうか皆さんの力で日本を変えてください。誰もが健康に働いて幸せになれる社会を実現してほしい」と呼びかけた。 シンポは学園祭「五月祭」の行事の一つ。幸美さんは「仕事が原因で亡くなった東大卒業生は、高橋まつりが初めてではない」と強調し、「大手企業、官庁、研究職。専門性の高い職業ほど長時間労働の可能性が高いが、正常な判断ができるうちに休んでください」と訴えた。
いじめを訴える言葉を残し、8月に自殺した青森市の中学2年、葛西りまさん(当時13)の父親剛さん(38)が4日文部科学省を訪れ、いじめ問題に取り組むほかの遺族らとともに、再発防止を求める要望書を出した。「学校ではまだいじめが続いていると聞く。いじめをなくしたい。それが娘の願いだ。少しでもできることがあれば」と会見で語った。 要望書は、いじめ防止対策推進法の見直し議論が進む中、いじめで自殺した子の遺族らでつくるNPO法人「ジェントルハートプロジェクト」がまとめた。いじめの発生後3日以内に全校生徒にアンケートをすることや、学校側が遺族と情報共有し、調査方法などに遺族の意見を積極的に取り入れること、いじめに特化した教員研修を義務づけることなどを求めている。 青森市では第三者委員会が事実確認を進めているが、剛さんは、学校側の情報提供のあり方に不信感があるとして、「謝罪を求めているのではなく、何があっ
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