介護疲れによって家族の命を奪う「介護殺人」が全国であとを絶たないなか、NHKが介護の経験がある人を対象に行ったアンケートで、介護をしている相手に対して、「一緒に死にたい」、「手にかけてしまいたい」と思ったことがある人が4人に1人に上っていることが分かりました。専門家は「介護をする人の負担を把握し、それを減らすという視点で、対策を取っていく必要がある」と指摘しています。 NHKは、首都圏に住む介護をする人の支援を行っているNPO法人を通じて、家族の介護の経験がある人615人を対象にアンケートを行い、63%に当たる388人から回答を得ました。 この中で、介護をしている時に自分自身の心身に不調があったか尋ねたところ、「あった」と答えたのは全体の67%を占めました。 さらに、介護をしている相手に対する感情を聞いたところ、「一緒に死にたい」、「手にかけてしまいたい」のいずれかを思ったことが「ある」、