前回の記事「“若者使い捨て”24歳保育士の明るくない未来」で、保育士や介護士の低賃金の厳しさと、風俗店で働いてなんとか収入を維持しようと工夫する状況を紹介しました。 登場した27歳保育士は、専門学校を卒業して7年間、ずっと同じ給料のままでした。では、続けられなくなって辞めても、転身は簡単ではありません。そもそも職業訓練を受けたり、学校に入りなおしたりするお金がありません。そこで、風俗店で 働きながらお金をため、転身の機会をうかがっています。 私たちのNPO「ほっとプラス」に相談に来た28歳の介護職女性も、同じ状況でした。家計や将来への計画を詳しく聞いたところ、現実的な判断のもと、周到な準備をしていました。