自動車事故対策機構の千葉療護センター マンツーマン治療で 国土交通省所管の独立行政法人「自動車事故対策機構」は、交通事故で脳に障害を負い、遷延(せんえん)性意識障害に陥った最重度の患者を受け入れる専門病院を全国8カ所で運営している。このうち第1号として開院した千葉療護センター(千葉市美浜区)が毎日新聞の取材に応じ、世界的にも珍しいとされるきめ細かな治療や看護、リハビリの一端を公開した。 1984年に開院した同センターは、重症の脳外傷患者の治療やリハビリの先駆けで、ノウハウは他の専門病院に取り入れられている。例えば、患者の入退院の全期間を原則として同じ看護師が一対一で受け持つ「プライマリー・ナーシング」方式を採用し、患者のわずかな変化を把握できるようにしている。最重度であれば希望者は審査を経て、入院できる。