人工呼吸器使用者が搭乗しやすいサポート方法を紹介する「マニュアルビデオ」作りを進める「呼ネット」のメンバーら=東京都東大和市で、蒔田備憲撮影 気兼ねなく飛行機に乗ることができる環境をつくろうと、人工呼吸器を使って暮らす障害者たちが、適切なサポート方法などを紹介する「マニュアルビデオ」製作を計画している。企画した当事者団体「呼(こ)ネット」(東京都)は「2020年東京五輪・パラリンピックより前に、呼吸器ユーザーが安心して搭乗できるサービスにつなげたい」と話す。 呼ネットは全国の人工呼吸器使用者や支援者で構成。発案者の一人で、副代表の海老原宏美さん(40)=東京都東大和市=は「2020年には、国内外の多くの呼吸器ユーザーも訪れるはず。適切なサポート方法を当事者と航空会社、国が一緒に考えられる映像を作りたいと考えた」と説明する。
アダルト雑貨のメーカー「TENGA」が、医療・福祉分野に本格的に進出しようと、新会社「TENGAヘルスケア」を設立した。まだ社員数は数名の規模だが、代表取締役の佐藤雅信さんは『「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」というTENGAのコンセプトの"誰もが"の通りに、障害のある・なしや、年齢、性別問わず、性を変えていきたい」と意気込む。 同社の事業の柱のひとつとなっているのが"障害者の性"だ。障害者の60%以上が年収100万円以下であり、男性の障害者が風俗店を利用するのは容易ではない。そこで佐藤さんたちはTENGA製品をその解決に使えないかと考え、障害者が豊かな性生活が送れるよう活動するNPO法人の熊篠慶彦さんの協力も得ながら、製品改良を進めている。手が不自由な人がTENGAを使えるようなストラップも開発した。
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