男子砲丸投げ(車いすF53)で、68歳の大井利江(北海道・東北パラ陸協)は6メートル46で出場9選手中6位だった。 今大会には約90カ国・地域から1200人の選手が参加しているが、大井は最高齢。「気持ちは若いつもりでいるよ。自己ベストを出せず、また課題が見つかった」と、自身が持つ6メートル60の日本記録を更新できず悔しそうだった。 パラリンピックの円盤投げで04年アテネ大会銀、08年北京大会で銅メダルを獲得し、世界選手権でも優勝経験がある。リオで円盤投げの出場枠がなくなったことから砲丸投げに転向した。72歳で迎える20年東京へ「もっとパワーをつけて少しでも上位を目指しますよ」と、“鉄人”は意気盛んだ。