HIV感染率が最も高い南部アフリカの若い女性を対象にした「抗HIV膣内リング」の臨床試験で、感染率を低下させる成果が得られた。この革新的な製品は、エイズ拡大防止の取り組みの“救世主”になるかもしれない。 1か月間効果が持続する膣内リングを開発したのは、非営利団体International Partnership for Microbicides (IPM)。同製品を継続的に使えば、HIVの感染を相当程度食い止められることが確認された。医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に掲載された発表によると、フェーズ3の臨床試験で、ダビピリンという抗HIVウイルス薬を放出する小型の膣内リングを装着した女性の感染防止率は70%に達した。 ダビピリン調剤リングの有効性を確認するプロジェクトは、2012年から2015年にかけて、マラウイ、南アフリカ、ウガンダ、ジンバブエなど15か所で1