東京・豊洲に「マギーズ東京」 がん患者や家族が気軽に集い、語り合う施設「マギーズ東京」が10日、東京・豊洲(東京都江東区)にオープンする。マギーズセンターは英国で生まれた、がん患者向けの病院外の相談施設。日本での開設は初めてで、国内の患者ら約3000人からの寄付総額約7000万円によって建設された。がんになって治療だけではなく暮らしや仕事などの悩みを抱える患者、家族のよりどころとして注目されそうだ。 マギーズ東京は平日(月〜金)午前10時〜午後4時に開館し、利用は無料。10日午後1時から一般向けの内覧会が開かれる。広さ約80平方メートルの平屋の建物が2棟あり、床、壁、天井を木材で覆い、大きな窓で開放的なキッチン、リビングルームを備えたくつろげる空間が特徴だ。
がんを告知された患者やその家族らがふらっと立ち寄り、無料で相談できる施設「マギーズ東京」が東京都江東区に完成した。英国の施設をモデルに寄付でつくられ、10日にオープンする。運営を担うNPO法人の共同代表は、がんで人生が変わった2人の女性。「病院でも自宅でもない『居場所』をつくりたい」という思いが実を結んだ。 訪問看護師の草分けである秋山正子さん(66)は24年前から在宅ケアにかかわる。肝臓がんだった2歳上の姉が自宅で終末期を過ごしたことがきっかけだった。みとりなどの訪問看護の際、患者は「もっと話を聞いてほしかった」と言う。胸が痛んだ。そんなとき、乳がんで逝った女性造園家の名を冠した英国の「マギーズセンター」を知った。 第1号は1996年に誕生。次々に寄付が集まり、有名建築家が設計した施設が、いまは約20カ所に増えた。白衣を着ない医療スタッフが友人のように寄り添い、訪問者は病院では言えなかっ
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