弾道ミサイルに対処する地対空迎撃システム「イージス・アショア」の秋田市の新屋演習場への配備について、防衛省が配備を断念し、秋田県内で他の候補地の選定に入った。読売新聞や共同通信、NHKなどが6日、報じた。「地元の反対」が断念の理由という。 もう一カ所の山口県萩市のむつみ演習場への配備は、昨年12月のうちに防衛副大臣が地元に「唯一の適地」と伝え、ほぼ決定している。 「地元の意向」が判断材料になるのなら、むつみ演習場の正面に位置し、レーダー波(電磁波)をまともに浴びかねない山口県阿武町の花田憲彦町長や町議会も強く反対しているにもかかわらず、予定通り配備しようとするのは、なぜなのか。 「地元の意向」が示されたとしても、防衛省には「受け入れる場合」と「突っぱねる場合」というダブルスタンダード(二重基準)があるのだろうか。 秋田の民意は「明確に反対」 まず、秋田市のイージス・アショア配備をめぐる地元