小渕優子経済産業相(40)と松島みどり法相(58)が20日、相次いで辞任に追い込まれた。第2次安倍内閣発足以来、1人の閣僚も辞任せず、安定した政権運営をしてきたが、同じ日に2人の辞任を発表するという異例の事態となった。政権にとって大きな打撃だ。安倍晋三首相は同日午後、記者団に対し、「任命責任は総理大臣である私にある」と認め、「国民のみなさまに深くおわびを申し上げる」と陳謝した。 閣僚2人が同時に辞任したのは、1993年の宮沢内閣で、内閣不信任案をめぐり船田元・経済企画庁長官と中島衛・科学技術庁長官が同じ日に辞任して以来のことだ。 後援会が会員向けに開いた観劇会の収支が食い違っている問題が浮上していた小渕氏は、20日午前8時半前に首相官邸を訪れ、首相に辞表を提出、受理された。その後、経済産業省で記者会見し、「自らの問題によって、政策が停滞することは許されない。大臣の職を辞し、しっかり調査をし