米国の有名なシンクタンクの一つであり、インターネットの生みの親とも言えるランド研究所が人類の未来を考える上で重要だとする五〇冊の本のリストを昨年年末に提示していた。”50 Books for Thinking About the Future Human Condition”(参照)がそれである。各書籍にはなぜそれが重要かという簡単な解説もある。 日本人にしてみるとこうした書籍はできるだけ邦訳で読みたいものだ。なので、この機に邦訳があるものの対比リストをざっくりとだが作成してみた。 間違いもあるかもしれない。邦訳がないもので自分のわかる範囲については代替の本を挙げておいた。 なお、米国のシンクタンクの重要性については、「第五の権力 アメリカのシンクタンク(文春新書)」(参照)を一読されるといいだろう。 過去 The New Penguin History of the World 図説 世
アファーマティブアクション、あるいはポジティブアクションとか積極的格差是正措置みたいな言い方もされるけれど、こんな単純な話をよく理解しないまま賛否を議論している(大半は反対論だけど)人が多いように思う。そこで今回は世界一単純にそのあたりを解説するので、賛成か反対かはとりあえず棚上げしてアファーマティブアクションの論理を理解して欲しい。賛成とか反対とか言う前に、何について議論しているのか理解していなければ意味無いものね。ただ、論理は単純だけどそこから先はちょっと頭を使って考える必要があります。それから、ここ試験に出ます(ウソ)。 いきなり一言で言ってしまうと、要するにアファーマティブアクションというのは、陸上競技で内側のトラックを走る選手よりも外側のトラックを走る選手がより先の位置からスタートできるというルールと同じ。もちろん陸上競技ではトラックの円周を計算したり実際に測ったりすることで「誰
私がいまから書こうとしている文章は、この一言をあなたに伝えるためだけに存在する。 もしかしたらあなたは、自分のことをヤリチンじゃないと思っているかもしれない。やらなければならないことをないがしろにし、女に期待させておきながら裏切ってばかり。他の女も期待していたのに、裏切られてばかり。野望は大きいけれどたいした成果はあげていない。DOMにも軽んじられ、ぶくまで馬鹿にされ、何でこんな目にあわなくちゃいけないのか、と思っているかもしれない。自分を特別な存在として人に知らしめるために、特別なネタを書かなくてはならない、と思っているかもしれない。他の人に抜きん出て優れている何か、ぎりぎりの競争に打ち勝ってあなたが素晴らしいと認められるフード(アルギン酸飲料とか)、そういうものを求めているかもしれない。 でも、私がいまから言おうとしているのは、そういうあなたの「ヤリチンのイメージ」とはだいぶかけ離れて
目次 2005年12月31日 - 大晦日 / 2005年12月28日 - 仕事 / 2005年12月27日 - 仕事 / 2005年12月26日 - 「よかった探しリース」終了 / 2005年12月25日 - 仕事 / 夕食 / 賢者の贈り物 / メリークリスマス! / 2005年12月24日 - イブ / 仕事 / クリスマスはぜひ教会へ / 2005年12月23日 - 仕事 / 仕事 / 2005年12月22日 - 仕事 / よかった探しリース / 2005年12月21日 - 仕事 / 仕事 / 2005年12月20日 - 仕事 / 『プログラマの数学』担当編集者裏話 / 仕事 / 理解を助ける行為は非効率なようでも無駄にはならない / 2005年12月19日 - 仕事 / 仕事 / 2005年12月18日 - 礼拝 / 「なるほど」と言いながら文章を書く / 2005年12月17日
小田急高架化訴訟について、ネタとしては少し出遅れ気味ではあるし、深くつっこむ余裕もないのだが、日本社会の変化の目印としても重要なのでブログに記しておきたい。 訴訟内容は、東京都世田谷区の小田急線高架化事業に反対する沿線住民四十人が、都の都市計画事業を国が認可したのは違法として処分取り消しを求めたもの。七日はその上告審が最高裁大法廷で開かれ、町田顕最高裁長官は「騒音や振動で、健康や生活環境に著しい被害を直接受けるおそれがある者は原告適格がある」として原告適格を認めた。今後裁判が進展する。 重要なのは、高架事業云々ではなく、同裁判について一九九九年最高裁判例では、原告適格を「事業地の地権者」に限定し、沿線住民四十人の原告は高架化事業地の地権者ではないため原告適格を認めなかったのに、今回逆転したという点だ。最高裁大法廷が開かれたのは、判例を大きく変更するという司法の意思表示である。 繰り返すが、
今回のみずほ証券による株の誤注文事件は、1株を61万円で売るところを、オペレーターが誤って「61万株を1円で」と誤入力してしまったのが原因だが、その際に端末には市場価格との隔たりを示す警告が表示されたにもかかわらず、オペレーターが「(警告が)よく出るので慣れの中で結果的に無視してしまった」という点が注目に値する。 以前にも、「事故防止の難しさ」というエントリーで触れたことがあるが、「不必要な警告をしょっちゅう見ているとそれに慣れてしまい、本当に対応が必要な時にも無視してしまう」というのは人間の性である。この手のミスをした人を一方的に非難したり、「これはヒューマン・エラーでした、今後はこのようなことを繰り返さないように注意します」と謝るのは簡単だが、それでは根本的な事故防止はできない。 「不要な警告」と言えば、パソコンがその代表選手。ファイルを消去した時の「本当に消去したいですか?」という警
さて情報の洪水の中から必要な情報を探し出してくる技術や仕組みは今後も進化し続けることは間違いないだろうが、そうなることは民主主義にとってよくないのではないか、という指摘がある。 こう指摘したのは、シカゴ大学教授で憲法学者のキャス・サンスティーンさんだ。サンスティーンによると、情報の洪水の中から必要な情報を探し出してくる技術が発達することで、人々は自分の関心事に関連する情報だけを取得し、社会と問題意識を共有しなくなる可能性があるという。そして人々はネット上で同じ意見の者同士で集まり、議論することで、議論は過激になる一方だ、というのだ。 現在の主流のメディア環境では、マスメディア企業が「一般的に知っておかなければならないニュース、情報」や「多くの人が必要としているニュース、情報」を「幕ノ内弁当」的に並べて提供してくれる。このニュースの「幕ノ内弁当」を食している限り、社会人として見ず知らずの人と
私カレーライスが嫌いなんですよねぇ。あの臭いと味、見た目も含めて兎に角嫌い。子供の頃から苦手で、家で出てくるときは私だけ焼き魚。給食のカレーなんて地獄。教室中にカレーの臭いが充満するわ、食べ終わらないと遊べないわでそりゃぁ堪らなかったですねぇ。も一つ言うと豚汁も同じ様に嫌い。 でもみんな好きじゃないですかカレーと豚汁。で、みんな私に言うわけです。『カレーの美味しさを知らないなんて、お前は人生で大きな損をしている』とか何とか。いらん世話なんですよ。『カレーの何が嫌いなんだ』と問われれば『臭いが嫌い』だとか『味が嫌い』と答えます。と、『あの臭いが食欲をそそるんじゃないか』や『美味いじゃん!』と帰ってくる。全く噛み合わない。最終的に『カレーが大好きな皆さん』は私の事を『何て愚かなんだ』ってな顔で見て話が終るんですよねぇ。 『恋愛』も同じじゃないですかねぇ。カレーと恋愛は普遍的に素晴らしいものなの
なんだか日本の世間の声が社会ヒステリーっぽい希ガス。 自分の利害に関係ねーものを叩く叩く叩く。なぜそこまで叩きたい? わかんね。
「表現の匿名性」を保障するメリットがあるとすれば、それは「言いたいことが言いやすくなる」ということくらいしかないでしょう。 したがって、人々に「言いたいことを言わせない」ために「表現の匿名性」がしばしば悪用されている現状は、「表現の匿名性」を保障する趣旨からすれば、いわば本末転倒の状態にあるといえます。 松田勇治さんは、「表現の匿名性」が人々の言動を抑圧するために活用されることを積極的に評価されているようにも見えます。しかし、「祭る」ことで他人の言動を抑圧しようとする人々が匿名性の陰に隠れることによって社会規範から自由に振る舞えるという現状において、そこで行われる言動の抑圧が、現行の法規範のみならず、「社会の健全な常識」としばしば表現されるような現実社会に通用している社会規範からも乖離した形で行われ得ることになります。 そのような現状と、ネット上で表現活動を行う人々の匿名性を制限することに
以上の応答について、当ブログでapesnotmonkeysさんとdeadletterさんからコメントをいただく。 # apesnotmonkeys 『>日本の犠牲についてはどう思われてるのですか?今の平和は何の上に成り立ってると説明出来ますか? これは(首相の)靖国(参拝)を支持する議論に必ずと言ってよいほど出てくる紋切り型ですが、今の日本の平和が「勝ち取った」ものではなく「負け取った」ものである、というのはそんなに理解しにくいことなんでしょうかね。』 (2005/11/14 10:17) # deadletter 『こんにちは。確かに頻出ですよね、このロジックは。でもbluefox014さんもリンク先で述べられていますがこの因果律ってどうとでも言えるものでしかないんですよね。というのも「今の平和」を成り立たせたものとして考えられるのは、実はたくさんあるはずですから。例えばこの手の論者が嫌
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