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ブックマーク / tmaita77.blogspot.com (18)

  • 大学受験の50年史

    18歳人口の減少により,受験競争は緩和しているといわれますが,それをデータで可視化してみましょう。 文科省の『学校基調査』には,その年の大学入学者数と大学入学志願者数が掲載されています。浪人混みの数値です。ここでいう大学とは,4年制大学であり,短大は含みません。 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa01/kihon/1267995.htm 私は1995年春の受験生ですが,この年の大学入学者は56万8576人,大学入学志願者は87万7313人です。前者は,競争を勝ち抜いて大学に入れた合格者です。残念ながら不合格になった人は,後者から前者を引いて30万8737人と見積もられます。入学志願者に占める比率は35.2%です。これは不合格率に相当します。 へえ,志願者の3人に1人が辛苦を舐めていたのだなあ。私の世代(76年生まれ)はポスト団塊ジュニア世

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    zyugem 2016/01/14
  • 保育士・介護職員の月収分布

    2023 (3) ► 12月 (1) ► 11月 (1) ► 7月 (1) ► 2022 (8) ► 12月 (1) ► 9月 (1) ► 8月 (1) ► 6月 (1) ► 4月 (1) ► 3月 (1) ► 2月 (1) ► 1月 (1) ► 2021 (36) ► 12月 (3) ► 11月 (2) ► 10月 (1) ► 9月 (3) ► 7月 (4) ► 6月 (1) ► 5月 (4) ► 4月 (4) ► 3月 (5) ► 2月 (3) ► 1月 (6) ► 2020 (90) ► 12月 (11) ► 11月 (7) ► 10月 (6) ► 9月 (7) ► 8月 (5) ► 7月 (4) ► 6月 (5) ► 5月 (9) ► 4月 (10) ► 3月 (11) ► 2月 (7) ► 1月 (8) ► 2019 (111) ► 12月 (8) ► 11月 (8) ► 1

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    zyugem 2015/11/05
  • 無解答率

    毎年,文科省の『全国学力・学習状況調査』が実施されていますが,子どもの学力を測る指標として最もよく使われるのは,各科目の平均正答率です。 しかし,もう一つ面白いメジャーがあります。それは,無解答率です。思考を放棄して,解答欄を空白で出す者の割合ですが,知識を問うA科目よりも,知識を活用させるB科目で,この比率は高くなっています。 考えるのが面倒くさい,ということでしょうね。B科目の問題は結構ひねられており,対象の児童・生徒に考えさせる問題となっています。2014年度の小学校6年生の国語Bでは,以下のような設問が盛られています。詳細は,下記サイトでご覧ください。

    無解答率
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    zyugem 2015/08/17
    テクニックとして,考える時間がかかりそうな難しそうな問題は飛ばして後回しにせよと教えられている可能性はあるだろうか。
  • 高校の偏差値と体力の相関

    東京都は毎年,「児童・生徒体力・運動能力,生活・運動習慣等調査」を実施しています。調査対象は,都内の公立小・中・高校生です。驚くべきことに,高校調査の結果は,個々の学校別に公表されています。 http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/seisaku_sport-8.htm 高校段階になると,いわゆるランク別の学校分化が明瞭になるのは,誰もが知っています。教育社会学をやっている人間ならば,こうしたランク別にみて,体力テストの結果がどう異なるか,という問題に関心を持つことでしょう。 学力テストであれば,入試偏差値が高い高校ほど成績がよい,という傾向がクリアーに出るでしょうが,体力のほうは如何。私は,調査対象の都立高校を入試偏差値の群に仕分け,体力テストの結果の平均値を群ごとに比較してみました。 入試偏差値は,下記サイトのものを使わせていただきました。 ht

    高校の偏差値と体力の相関
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    zyugem 2015/07/21
  • 大学教員の研究時間の減少

    昨日の日経済新聞Web版にて,大学教員の研究時間の減少が報じられています。現場の人間が日ごろ思っていることが可視化されたわけですが,こういう実態が世に知れ渡るのは結構なことだと思います。 http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG07H80_X00C15A4CR8000/ 記事で引用されているデータのソースは,文科省「大学等におけるフルタイム換算データに関する調査」です。5年おきに実施されている調査で,大学教員等の研究者の職務時間が詳細に明らかにされています。 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa06/fulltime/1284874.htm 上記の記事では,大学教員の研究時間の減少がいわれているのですが,一口に大学教員といても,いろいろな属性があります。教授と若手では様相は異なるでしょう。国立と私立,文系

    大学教員の研究時間の減少
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    zyugem 2015/04/08
  • 学業成績と非行の関連

    川崎の事件の影響で,非行問題への関心が高まっています。久しぶりに非行に関する記事を書きたいなと思い,内閣府「非行原因に関する総合的調査」(2010年3月)の結果表を眺めていたところ,「おや」と思うデータがありましたので,それをご報告しようと思います。 http://www8.cao.go.jp/youth/kenkyu/hikou4/html/html/mokuji.html タイトルにあるように,学業成績と非行の関連についてです。この2つは,カレーライスと福神漬のごとく切っても切れない関係にあり,互いに強く関連しています。「成績不振→非行」という因果経路は,誰もがピンとくるでしょう。学歴社会のわが国では,なおさらのこと。学校での成績が振るわないことは,将来展望閉塞をもたらし,当人を非行へと傾斜せしめるのに十分な要因となり得ます。 それはいつの時代でもそうだろうといわれるかもしれませんが,

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    zyugem 2015/03/20
  • 大卒学歴の社会的性格の国際比較

    秋晴れの木曜ですが,いかがお過ごしでしょうか。私は後期は月と金の出勤なので,今日は在宅仕事をしています。仕事と呼べることをしているのかは分かりませんが。 さて今日の朝日新聞Web版に,「教育と所得・米国流方程式の危険性」という記事が載っていました。アメリカでは,所得の学歴差がべらぼうに大きい。「米国では,大卒者は高卒者よりも平均で74%も高い給与を得ている」のだそうです。

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    zyugem 2014/10/16
  • データえっせい: 安藤和彦氏による剽窃行為

    http://ameblo.jp/kazuchan2008/entry-11745727568.html この記事は,ブログの「国民の悩みやストレス」の丸パクリです。完全な剽窃です。ご覧いただいてお分かりのように,文章も図も完全に同じです。ここまで露骨なパクリにあったのは久しぶりで,怒りと共にちょっとした感動も覚えました。 このブログ主は安藤和彦という男ですが,ツイッターにて,この剽窃記事を削除するよう,当人に要請しました。すると,以下のような答えが返ってきました。 「現代ビジネスか東洋経済からです。個人のBlogからの登用は今までやったことがありません。リンク先を良く確認してからですよ。失礼な人ですね」。 https://twitter.com/kazuchan2010/status/447000300465831937 まったく,惚けたことです。誰がどう見ても,文章も図もまったく同じ

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    zyugem 2014/03/23
  • 都内23区の子どもの体力地図

    1月9日に,2013年度の『東京都児童・生徒体力・運動能力,生活・運動習慣等調査』が公表されました。そこでは,都内の公立小・中学生の体力テストの結果が市区別に公表されています。これはスゴイ。 http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/pickup/seisaku_sport-6.htm 調査では,握力,上体起こし,50m走,立ち幅跳びなどの種目の記録を合成して総合スコアを出し,それに依拠して,A~Eの5段階の評定がなされます。私は,公立小学校4年生男子のうち,AもしくはBの評価を得た児童の比率を,都内の23区別に出してみました。 以前に,子どもの学力を都内の地域別に計算したことがありますが,はて,体力のほうはどれほどの地域差があるか。下の図は,結果をマッピングしたものです。 http://ci.nii.ac.jp/naid/110006793455 大都市という基

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    zyugem 2014/01/29
  • 学力と大学進学率

    47都道府県の学力と大学進学率の布置図をツイッターに載せたところ,見てくださる方が多いようなので,ブログにも転載しておきます。 横軸の学力は,2013年度の『全国学力・学習状況調査』における,公立中学校3年生の数学Bの平均正答率です。数学の応用的な事項を問う科目であり,正答率の地域分散が最も大きいものです。 縦軸の大学進学率は,浪人込の4年制大学進学率です。2013年春における各県の高校出身の大学入学者数を,推定18歳人口(3年前の中学校・中等教育前期課程卒業者数)で除した値です。文科省の『学校基調査』より数字を採取して計算しました。詳細は,9月12日の記事をご覧ください。 学力と大学進学率の間に,有意な正の相関関係はみられません。秋田や福井のように,生徒の学力は高くとも,大学進学率が低い県が結構あります。*点線は全国値。 大学進学に際しては,個々の生徒の能力とは違った,諸々の社会的要因

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    zyugem 2013/10/20
  • ホワイト就業率

    10月6日の記事では,薄給で死ぬほど働かされている「スーパー・ブラック」就業者の比率を出したのですが,今回は,その逆の側面の量を測ってみようと思います。法定の就業時間で,フツーの収入を得ている者の比率です。ブラックの対語をとって,ホワイト就業率ということにします。 就業時間と収入という点から,ホワイトな働き方をしている者を割り出したいのですが,その基準をどうしたものでしょう。まず就業時間については,年間300日未満・週43時間未満とします。これだと最大でも,月25日,週6日,1日あたり7~8時間の就業ということになります。ちなみに,労基法が定める1日あたりの労働時間の上限は8時間です。 もっといい基準があるだろうといわれるかもしれませんが,『就業構造基調査』の就業時間のカテゴリーを勘案して,ひとまずこの基準を据えようと思います。 次に収入ですが,こちらは年収500万円以上としましょう。フ

    ホワイト就業率
  • 大学教員の職務時間の変化

    前期の授業が始まりました。非常勤先の大学で,知っている専任の先生に会うと,みなさん疲れた顔をしておられます。「(忙しくて)もうシャレになんねえよ・・・」。エレベータに同乗したある先生は,こんなことをつぶやいておられました。 私は非常勤講師ですが,専任の先生方は確かに大変そうだな,という印象を持ちます。そうした印象を検証できるデータをみつけましたので,今回はそれをご報告します。 用いるのは,文科省『大学等におけるフルタイム換算データに関する調査』の結果です。大学,短大,および大学附置研究所等の教員の年間職務時間が明らかにされています。調査対象の多くは4年制大学教員ですので,以下では単に大学教員ということにします。 http://www.mext.go.jp/b_menu/toukei/chousa06/fulltime/1284874.htm 最新の2008年度調査によると,集計対象となった

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    zyugem 2013/04/16
  • 専攻別にみた大学教員の構成変化

    「就職決まった?」 「うん,決まった」 「なにそれ,正規?」 「うん,正規」 「おー!」 学生さんの間で,こういう会話が交わされるのをよく耳にします。いつからか,われわれは,正規就業か非正規就業かという区分に,とてもセンシティヴになっています。 それもそのはず。現在では,働く人間の4人に1人が,ハケンやバイトといった非正規就業です。新卒年齢の20代前半では,この比率は約4割にもなります(2010年の『国勢調査』より計算)。また,正規と非正規の間には,給与等の就労条件に歴然たる格差が横たわっていることもよく知られています。 「正規ですか,非正規ですか?」。この問いの根底には,前近代社会において,相手の身分を尋ねる時にも似た思惑があることが少なくありません。そして,返ってくる答え次第で,相手に対する態度をガラッと変えてしまう・・・。悲しいことです。 さて,大学教員などは,非正規の比重が高いとと

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    zyugem 2013/04/07
  • 生徒のICT利用の国際比較

    ICTという略語をご存知でしょうか。Information and Communication Technologyの略で,コンピュータや情報通信ネットワーク等からなる,情報コミュニケーション技術のことであると解されます。 教員採用試験の参考書を書いていて思うのですが,最近,教育政策文書の中に,この3字を目にすることが多くなりました。それもそのはず。社会の情報化が進む中,教育も情報化することが求められているのですから。 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/zyouhou/main18_a2.htm 高等学校において,情報科が必修となったのは1999年の学習指導要領改訂時ですが,現在,ICTを活用する能力を生徒に獲得させることが求められているといえましょう。 しかるに,実際のところ,生徒がそういう能力を身につけるのは,学校の授業を通してではなく,日頃の生活

    生徒のICT利用の国際比較
  • 教員の授業スタイルの国際比較

    国際学力調査PISA2009のデータセットづくりに勤しんでいます。9月21日の記事で申したように,学校質問紙調査のデータセットは,何とか完成しました。しかし,生徒質問紙調査については,一筋縄ではいきません。ケース数が膨大であるからです。 下記のOECDサイトからダウンロードしたテキスト形式の圧縮データを,エクセルに取り込むことができません。しからば,必要な設問のデータだけを取り込めないかと,いろいろ悪戦苦闘した結果,ようやくその方法をマスターしました。現在,対象生徒の出身階層,学校観,教師観,および教師の授業スタイルの設問のデータセットを作り終えたところです。 http://pisa2009.acer.edu.au/downloads.php 74か国,51万5,958人分のデータです。とうてい一つのファイルに収まりきりませんので,いくつかに分割しています。ともあれ,このような膨大な数のデ

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  • 専攻別にみた博士課程修了生の惨状

    前回は,2012年3月の大学院博士課程修了生について,無業者率と死亡・進路不明率を計算しました。文科省の『学校基調査』では,博士課程修了後の進路として,以下のカテゴリーが設けられています。 http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/NewList.do?tid=000001011528 ①:進学 ②:正規就職 ③:非正規就職 ④:臨床研修医 ⑤:専修学校・外国の学校等入学 ⑥:一時的な仕事 ⑦:左記以外の者 ⑧:死亡・進路不明 無業者率とは,⑥~⑧の者が全体に占める比率です。要するに,定職に就けなかった者の比率です。死亡・進路不明率とは,⑧の比率のことをいいます。前回の記事で出した数字によると,人文科学系博士課程修了生の65.3%が無業者,19.0%が死亡・進路不明者という惨状です。 ところで,人文科学系は,文学,史学,そして哲学という専攻を内包しています。これ

    専攻別にみた博士課程修了生の惨状
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    zyugem 2012/09/03
  • 教員給与の相対水準

    前々回,「都道府県別の教員給与」と題する記事を書きましたが,記事に対し,埼玉県の公立高校の先生よりコメントをいただきました。教員と全労働者の給与の比較をしているが,後者は,教員と同じ学歴水準である,大卒以上の労働者に限定したほうがよいのではないか,というものです。 なるほど。教員は大卒以上ですが,全労働者の場合,さまざまな学歴の者が含まれています。前者の給与が後者より高いといっても,それは,学歴構成の違いを反映したものではないか,という疑問が出るのは当然のことです。 男性同士のデータを比較することで,性別という要因は統制したのですが,学歴という要因を統制することまでには,考えが及びませんでした。今回は,その穴埋めをしようと思います。 厚労省『賃金構造基調査』から,全産業の男性労働者に毎月「決まって支給される」給与額の平均値を,学歴別に知ることができます。2007年でいうと,男性労働者全

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  • 行方不明の博士

    大学院博士課程を修了しても定職に就けない人間が増えていることについては,このブログで何回か書いてきました。しかるに,フリーター(非常勤講師)をしているなど,行方が知れているケースは,まだマシといえるかもしれません。 もっと悲惨なのは,消息不明になったり,絶望のあまり自殺に走ったりするケースです。2011年度の文科省『学校基調査』によると,同年3月の博士課程修了者15,893人(単位取得退学者含む)のうち,「進路不詳・死亡」というカテゴリーに該当するのは1,512人となっています。調査時点の5月1日までに死亡が確認された者か,その時点になっても進路(行方)が把握できていない者のことです。 http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001033893&cycode=0 こうした死亡・行方不明者の比率は,1,512/15,893=9.5%

    行方不明の博士
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    zyugem 2011/11/30
    進路調査に真面目に回答しない人も多いよ。
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