[シンガポール 4日 ロイター] - テレビ画面や巨大ポスターが武装勢力の脅威を警告する駅構内では、武装した警官がパトロールしている。近くでは偽物の銃で武装した男たちがショッピングモールを襲うといったシミュレーション訓練が、最近になって頻繁に行われている。 2月4日、1990年代からイスラム過激派の標的となってきたシンガポールだが、西側諸国を狙った攻撃増加や、過激派組織「イスラム国(IS)」が昨年フィリピン南部の街を一時占拠したことを受け、攻撃回避に向けた取り組みを大幅に強化している。写真は2017年12月、シンガポールで攻撃対処訓練を行う警察官(2018年 ロイター/Edgar Su) ここは、どこかの内戦国ではない。世界で最も安全な国の1つ、シンガポールで起きている話だ。 この裕福な島国は、武装攻撃を防ぐことにかけては、ほぼ完ぺきな実績を誇る。だが、東南アジア諸国連合(ASEAN)外相