Published 2024/02/25 07:04 (JST) Updated 2024/02/25 07:17 (JST) 逆さまにしたグラスの縁からストローで空気を吹き込み、受け皿にしみ出た熱々のコーヒーを飲む―。インドネシア・スマトラ島アチェ州にある海沿いの街、ムラボの伝統的なコーヒーの飲み方だ。長時間温かさを保つ故郷の知恵を広めようとレンディ・リスキーさん(31)は州都バンダアチェでカフェを営む。(共同通信=山崎唯) 店名は、地元の言葉で逆さコーヒーを意味する「クピ・コップ」。空気を入れ、グラス内の圧を高めて受け皿に少しずつコーヒーを出す仕組みだが、こつがいる。ストローの先端を差し込む際、グラスを傾けると粗びき豆ごと受け皿に流出し、たちまち大惨事だ。ストローの先端を細くつぶし、適切な角度で差し込む必要がある。 レンディさんは「強い海風の中でもコーヒーが冷めるのを防ぎ、ごみも入らな