おおごだ・まこと おおごだ法律事務所代表。第一東京弁護士会所属。2006年に司法試験に合格、全盲の人としては3人目。翌年、弁護士登録し、2009年から日本弁護士連合会の「障がいのある人に対する差別を禁止する法律に関する特別部会」の委員を務める。妻で全盲のシンガーソングライター、大石亜矢子さんと、2人の子ども、盲導犬と暮らしている。 ――今回の件について率直にどう感じましたか。 一個人の感想ですが、伊是名さんはつらかったろうなというのが第一ですね。 子どもと一緒にとても楽しみにしていた旅行だったでしょう。何も好き好んで駅員と言い合いをしたくは当然なかったでしょうし、目的地に行けたとはいえ、時間も狂ってしまったし、道中、すごく気持ちはよくなかったろうなと思います。 つらかったろうな、よく頑張ったねと心の底から思いますね。 「わきえまる障害者になりたくない」JR東の対応に声上げた、車いすの伊是名
画像説明, ジョンソン前英外相はブルカ禁止は支持しないが、女性が身につけるのは「馬鹿げている」とコラムに書いた ボリス・ジョンソン前英外相が、ムスリム(イスラム教徒)女性の一部が身に着ける、全身をすっぽり隠す「ブルカ」について、「郵便ポスト」や「銀行強盗」のようだと新聞コラムに書き、物議を醸している。ムスリム差別を助長する発言だなど激しい非難が与党・保守党に寄せられ、保守党として差別かどうか調査する意向を示す一方で、保守党の有力議員や著名コメディアンからは擁護の発言も出ている。コラム発表時はイタリアで休暇中だった本人は12日、帰国した自宅前で待機し続ける報道陣にコメントはしない代わりに紅茶を振舞った。 ジョンソン前外相はこの日、オックスフォードシャーの自宅前で報道陣に対して、「何時間もずっとお待たせして申し訳ない」、「この件について僕は何も言うことはない。こうして紅茶をお出しする以外は」と
吉村和真・田中聡・表智之「差別と向き合うマンガたち」と「MASTERキートン」 臨川書店から今年の夏に出版された本である。マンガコラムニスト夏目房之介氏が自身のブログで触れているので実際に買って読んだ人もいるだろう。私もその口である。部落問題研究所の機関紙「人権の部落問題」に約3年にわたって連載されたコラムを一冊にまとめたこの本は、ブログ等でマンガについてあれこれと語っている人たちこそ読むべき本だろうと強く思う。 「マンガと表現」、「マンガと歴史叙述」、「マンガと現代思想」と3章からなるこの本は、特に最初の章「マンガと表現」を巡る問題に私は刺激を受けた。というのも、この章で問題になっているのが、何気なく使っているリテラシーという言葉に潜む偏見を炙り出しているからである。 実際のマンガ作品を例にし、このキャラはどんな性格でどこの出身地で……あるいは逆にここ出身でこういう性格のキャラはどう描か
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