これはドイツ人の友人から何度か聞かれたことのある質問である。日本の独特なファッションは国外でも意外に知られていて、ドイツの普通の書店でも、『東京ストリートスナップ集』のような写真集を売っているのを見かけることがある。 学校へ行く時でも普段でも、おしゃれをして個性を出したい、という願望は、日本だと中高生の頃からはっきり見て取れる。校則が厳しくても、スカートを短くしてみたり、ブランド物の小物を持ってみたり、なんとかギリギリのラインで差別化を図ろうとする。私自身は私服に土足という大学のような都立高校に通っていて、全て自由だったのだが(唯一の校則は、バンカラ時代の名残で「下駄は禁止」)、今思い返すと色んな人がいた。モヒカン、パンクファッション、青く染めた髪…。私も入学式前に早々とピアスを開けていた。 一方で、ドイツ人はそこまで服装を重視していない人が多い。どちらかと言えば見た目より機能重視である。
鈴木みのりさん(撮影:森栄喜) 大学中退、正規雇用に就いた経験なし、思春期の頃から自身の性に違和感を持ち、トランスジェンダーとして、女性として、葛藤と模索を続けてきたライターの鈴木みのり(38)さん。現在はジェンダーやセクシュアリティの考察を続ける一方、舞台俳優としても活動する鈴木さんが、これまで抱いてきた感情の揺らぎを見つめ直しながら、当事者としての考えを論考という形で明かした。 学校や家庭、職場、創作の現場など、あらゆる場所で差別を感じてきたこと、「LGBTQ」という言葉に違和感を抱くようになったことなど、自身の経験や思いを率直且つ丁寧に綴る。(「新潮」3月号掲載「わたしの声の複数」を加筆修正したものです) *** わたしは擬態する。スカートを穿く。下地を塗ったら、オレンジのコンシーラーで目の下の青い陰を補色して、その下にはイエローのコンシーラーで頬周りに透明感を出す。瞼にはアイシャド
バイト一ヶ月休むのをいいことに、黒髪ロングから金髪のショートにした。一ヶ月後に暗くするとは思うけど、全然フェミニンさがないショートはもう何年かしないとロングにはならないので、なんか今更どきどきする。切るときは、鬱だから頭4日おきくらいにしか洗えないんだよオラァというテンションでやけくそだった&平然としていたんだけどねー。自分で切ったけどぐちゃぐちゃになったからイレブンカットで無謀っすよ自分で切るとかーなどと言われながらおっちゃんに1500円で直してもらった。 バイト復帰したら、なんかぽっちゃりした猿おるな…とでも思われんじゃないかなぁ。スッピンでメガネかけると荻上チキの物真似の人(そんな人って)という趣である。そうしょっちゅうあうわけでもないが痴漢とかナンパにこの頭にしてから遭遇していないな…よかったね。荻上チキと猿に似てるよこの髪型。でも荻上チキは猿に似てないよね。そんなことはどうでもい
www.huffingtonpost.jp ある女性が、白髪染めをやめてグレイヘア・スタイルにしたことついて取り上げた記事を読んで、まだ白髪の生えていない私も、色々と思うことがあった。 記事の中では、大きく分けて2つの「常識」が出てくる。ひとつ目は「白髪を染めないのは失礼」という「常識」。もうひとつは「女の子はかわいくてきれいがいい」という「常識」だ。この記事では、とりあえず「白髪を染めないのは失礼」という「常識」について考えてみようと思う。 白髪育てを始めてから、いろんな反応がありました。染めるのをやめてからほどなく、「マナー違反だ」と知人から言われました。「なんで染めないの? 相手に失礼じゃないか」って。「なんで染めないの?(若いのに)もったいない」とも。これは、特に男性から言われましたね。 面と向かって言われて、世間の「常識」ってこうなのか、と改めて知りました。 年長者世代の女性たち
2017.12.17 12:00 「うるさいLGBT」とは思われたくない。それでも学園祭の「ゲイバー」に声をあげる学生たち【第21回:トランス男子のフェミな日常】 「企画を潰すことや炎上させることは望んでいません。考えてもらうために声をあげました。黙っていたら、この企画が楽しめない自分のほうがおかしいんじゃないかと思ってしまうから……」 学園祭シーズンの終わった11月半ば。そう語り出したのは武蔵野美術大学の中にあるLGBTQサークル・MAU Stonewallの学生たちだった。同校の学園祭には約半世紀続いている「元祖ゲイバー」という企画がある。女性に扮した男子学生やOBたちが小屋の中で接客し、ときには男性客にキスしたり肌を露出したりして盛り上げる企画だ。 同じような企画は他大学にもある。たとえば武蔵美と同じく長年の伝統があった筑波大学の「芸バー」は2015年秋、ネット炎上の末に学校側から企
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