オーストリア・ウィーンの葬儀ミュージアムに展示されているデスマスク。(右から)フランツ・シューベルト、ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト、ヨーゼフ・ハイドン、ルートウィヒ・ベートーベン(2020年10月20日撮影)。(c)JOE KLAMAR / AFP 【11月21日 AFP】死をもたらす疫病の世界的流行の最中でも、ウィーンの人々は死を真っすぐに見つめようとしている──オーストリアの首都にある「葬儀ミュージアム(Funeral Museum)」は、死者の追悼に関する初めての博物館だ。 1967年にできたこの博物館は、有名なウィーン中央墓地(Central Cemetery)の葬儀場の真下にあり、ひつぎや死に装束、デスマスクなどが展示されている。 来館した同市在住の70代の米国人男性は「おそらく多くの人が死を恐れているが、それは税金同様、避けられないこと。だから、物事は昔からそれほど