松並木の中で大きくなった広葉樹。白砂青松の景観保全へ、府は本格伐採に入る=宮津市の天橋立で2018年11月9日、安部拓輝撮影 白砂青松の天橋立(京都府宮津市)に広葉樹が茂っている。砂が減った浜に山の土を入れたことが一因だが、放っておくと松の育ちに悪影響が生じる。人の手によって受け継がれてきた松林を保全しようと、府は3月にも広葉樹の本格伐採に乗り出す。5年をかけて徐々に取り除き、昔の景観を取り戻す計画だ。【安部拓輝】 砂浜に生えている広葉樹は約600本。16日に開かれた景観保全委員会で了承された計画では、天橋立神社がある周りの森を除くエリアで広葉樹の大半を5年かけて伐採する。ヤマモモやヤマザクラは松の生育に影響のない範囲で残すという。 天橋立は宮津湾と内湾の海流によって砂が運ばれて形作られた。約600年前に雪舟が描いた国宝「天橋立図」は有名だ。マツは養分が少ない砂浜でも育つ植物。枯れた松葉は