タイ・サムットプラカーンの寺院で行われたアヌチャー・ターサコー選手の葬儀で、遺影を見つめるコーチのソムサック・ディールジジャルーン氏(2018年11月14日撮影)。(c)Romeo GACAD / AFP 【11月16日 AFP】チャンピオン、名声、富を夢見て、タイの伝統的な格闘技ムエタイの試合で戦っている子どもたち──。その数は数千人に上るともみられているが、このほど、チャリティーマッチに出場した13歳のムエタイ選手が死亡したことを受け、子どものうちから試合に出ることの是非についてタイ国内で議論が高まっている。 数百年の歴史があるとされるムエタイは、膝、拳、肘など体の部位8か所を使って相手と戦う格闘技だ。タイでは事実上の国技となっており、ムエタイに誇りを持つ人も多い。 タイの軍事政権は現在、スポーツ関連法規の見直しを行っている最中で、改正案では12歳未満の子どもの接触型スポーツへの出場を