まずは新国立競技場の象徴ともいえる木でつくられたルーバーなのですが、近づいて見上げてみると吊り天井に使われる吊り材に木を打ち付けただけという、とても安易な施工であることがわかります。
中国四川省成都で、植物に覆われた集合住宅のベランダ(2020年8月3日撮影)。(c)STR / AFP 【9月15日 AFP】中国の大都会で緑に囲まれる暮らしを提案した実験的な集合住宅は、売り出された当初、「階層的な森林」の中での生活を約束した。各部屋のベランダには、手入れされた庭があるはずだった。 この集合住宅の不動産業者によれば、全826室が今年4月までに埋まったという。ところが、建物は環境に優しい都会の楽園となる代わりに、荒涼とした世界滅亡後を描く映画のセットのようになってしまった。 蚊も植物を好む、ということが問題だった。 国営環球時報(Global Times)によると、四川(Sichuan)省成都(Chengdu)にあるこの集合住宅には、蚊の来襲が原因で現在およそ10世帯しか入居していないという。 地元メディアによると、2018年に建設されたこの集合住宅には、植物を育てるための
「反ホームレス施策」なるものが、世界各地でかれこれ何十年にもわたり ”当たり前” のものになっている。徘徊禁止法、座りこみ禁止条例などあからさまなものから、街の設備や公共スペースに埋め込まれているものまで、そのかたちはさまざまだ。 所有者や考案者が意図した人以外の利用を妨げる “やさしくない” 設計 ー「排除アート」と呼ばれることもあるー が、都市デザインの潮流としていろんなかたちで見られるようになっており、その矛先は他でもないホームレスの人々に向けられている。すでに社会の片隅に追いやられ、休憩や眠れる場所を探している彼らが、公共スペースを利用しづらくなっている米国の事情についてレポートする。 ** 有名書店の店先にスプリンクラー、事例に事欠かない米国の現状 米国の主要都市でも、その悪質な事例がはっきりと目に見える形で広がっている。 2013年、ニューヨークのグリニッチビレッジにある老舗書
JR新宿駅北通路の東西自由通路化に伴い、新たに建設される構内通路の工事現場(柱の番号はホームののりば番号)=東京・新宿で2018年2月28日、内林克行撮影 1日の平均乗車人員が約77万人(2016年度)と、JR東日本管内でトップの新宿駅。その地下構内で、20年の東京五輪・パラリンピック開催に合わせた改良工事が続いている。 JR東が地元の新宿区などと進める事業で、現在は往来が不便な同駅東口と西口の改札口を結ぶ北通路(地下1階)の横幅を17メートルから25メートルに広げ、五輪開催に間に合うよう自由通路化す…
再開発ラッシュが続く日本経済の中心地、東京・大手町で築六十年のオフィスビル「大手町ビルヂング」が、「低層、横長」のレトロな姿をそのままに改修・保存されることになった。周辺では最古級の名物ビルで、三菱地所が長年、本社にしてきた。超高層ビルの谷間で、高度経済成長期の記憶を伝える役割を担う。 (神野光伸) 大手町ビルは一九五八(昭和三十三)年に完成。国内初の全館冷房など当時としては最新鋭の設備を誇った。高さ三十一メートルで地上九階地下三階建て。約百四十の企業・団体のほか、商業テナント約六十店が入居する。三菱地所によると、東西約二百メートルの細長い敷地に立ち、その規模から、かつて「東洋一のビル」といわれたという。 隣接する丸の内地区も含め、昭和に建てられたオフィスビルが続々と百~二百メートル級の超高層ビルに建て替えられる中、低層で横長のレトロビルは存在感を放つ。大手町・丸の内地区のオフィスビルでは
【左】現在の名古屋城天守閣=名古屋市中区で、兵藤公治撮影【中】1~5階の屋根を黒く塗った場合のイメージ図【右】銅瓦のままとした場合のイメージ図=右の2枚はいずれも竹中工務店提供 黒色か、赤褐色か--。名古屋城天守閣の木造復元事業で、屋根瓦の色をどうするかが議論されている。結論は今年度末までに出るが、くすんだ緑青色の現天守閣から印象はがらりと変わりそうだ。 現天守閣は1959年に鉄筋コンクリートで再建された。屋根は銅瓦がふかれ、当初は赤褐色だったが、今は銅がさびて緑青色に変化している。 江戸時代初期の1612年に建てられた木造天守閣の屋根瓦は、5層5階のうち最上階が銅、1~4階が土だった。江戸中期の1750年代の大修理で、2~4階を銅瓦にふき替え、さび止めの黒い塗料が塗られた記録が残っている。その後は塗装がはがれ、さびて緑青色になった。5階の銅瓦については明確な記録がない。
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