[ロンドン 16日 ロイター] - 世界各国で長期金利が上昇している。世界的な好景気、高水準でさらに上がり続ける石油価格、企業の活発な設備投資、ここ数年(国によってはここ数十年)で最も低い失業率など、インフレの兆候となるジグソーパズルのピースが揃いつつあるからだ。 1月16日、世界各国で長期金利が上昇している。インフレの兆候となるジグソーパズルのピースが揃いつつあるからだ。写真は各国紙幣。2017年5月撮影(2018年 ロイター/Kai Pfaffenbach) 残る最後のピースは賃金上昇だ。世界経済が潜在成長率に近いペースで快調に飛ばし、先進諸国における失業率がこれだけ低い現在の環境下で、賃金上昇が始まるのは、時間の問題だろう。 ひとたび賃金が上昇し始めれば、少し先で常にちらついていたインフレが、私たちの真ん前にその姿を現すだろう。各国中央銀行は本当に緊縮政策を実施せざるを得なくなり、そ