画像説明, 「waltz」店内に並ぶレコード。ラッピングされて清潔な状態が保たれている(写真:小村トリコ) 昔ながらの問屋街や商店街が残る、東京の日暮里。いかにも下町らしいレトロな個人商店が立ち並ぶエリアに、2016年にオープンしたばかりのカメラショップがある。店内の壁一面のガラスケースには、どことなく懐かしさを覚えるデザインのカメラがぎっしりと並んでいる。 「カメラの電池を入れ替えてくれないか」。そう言って店を訪れた初老の男性がバッグから取り出したのは、今から40年以上前に製造されたというスウェーデン製のフィルムカメラだ。「ここ15年ほどはデジタルカメラを使っていたが、ふと思い立って、自宅にしまい込んでいたフィルムカメラを持ち出した」と男性は話す。 「三葉堂寫眞機店」は、カメラの修理や中古販売を行う専門店だ。ここで扱うのは最新のデジタルカメラではなく、旧式のフィルムカメラのみ。今年31歳