2016~20年の世界の兵器輸出国(青)と輸入国(オレンジ)上位10か国を示した図。ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)のデータより。(c)JOHN SAEKI / AFP 【3月15日 AFP】スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)は15日、世界の兵器取引量に関する報告書を公表し、2016~20年の取引量を11~15年と比較したところ横ばいだったと発表した。しかしその理由は必ずしも世界がより平和になったからではなく、一部の国が輸入を避けて自国生産に乗り出していることが背景にあると分析している。 2011~15年と16~20年の比較で、世界5大兵器輸出国のうち米国、フランス、ドイツの輸出量が増加。一方でロシアと中国からは輸出が減少したため、増加分は相殺された。 冷戦(Cold War)終結以降、兵器輸出量は史上最多規模で推移しているが、直前の5年間に比べて増加しなか