2019.03.09 18:05 本も売れなければ安くなる? アマゾンの「買い切り」が「再販制度」に投じる大きな一石 2月1日、アマゾンジャパンは本が売れ残っても返品しない「買い切り」方式で書籍や雑誌を仕入れることを発表した。といっても、出版物の特殊な流通形態をご存じない方は「だから何?」と感じるかもしれない。 しかし、思い出してほしい。ほかの商品と異なり、書籍は日本全国どこに行っても同じ定価で販売されている。書店によって安売りされていたり、売れ残ったからといって半額セールをしたりすることもない。 不思議ではないだろうか? 実はこのアマゾンの発表は、出版業界や書店にとっては、これまでのビジネスモデルを見直さなければならないインパクトがあるのだ。アマゾンはこれから出版社との本格的な協議に入るとしているが、もしかしたら、今後は書籍が安くなるかもしれない。 再販売価格維持制度(再販制度)とは何か