「障害や難病、国籍、思想、性…。それらで誰も排除しない『まぜこぜの社会』にしたいのです」。女優の東(あずま)ちづるさん(57)が、障害者らマイノリティーとともに作り上げる舞台が十二月十日、東京都港区の品川プリンスホテルで上演される。社会に存在する「分断」に問題提起しながら、最高のエンターテインメントを目指す。 (奥野斐) 舞台は「月夜のからくりハウス-平成まぜこぜ一座」。東さんが企画、プロデュースから脚本、演出を手掛けた。低身長の人による小人プロレスのレスラーや寝たきりの芸人、車いすダンサー、全盲の落語家など多彩な約三十組が出演。東さんが悪徳座長にふんし、それぞれがプロレスの試合やダンス、歌、演奏などのステージを繰り広げる一夜限りのショーだ。 東さんは二十年以上前から骨髄バンクの啓発や、戦争で傷ついた子どもを救済する「ドイツ国際平和村」のボランティアなどに取り組んできた。活動を通じて、表現