モロッコの首都ラバトのリビア大使館前で行われた「リビアでの奴隷売買」に抗議するデモ(2017年11月23日撮影)。(c)AFP/FADEL SENNA 【11月25日 AFP】リビアで移民が奴隷として売買されているとする問題が明らかになったばかりだが、こうした問題は単独の事例ではない。昨年の統計では、世界で推計4000万人以上が現代の奴隷市場の犠牲となっており、うち約2500万人は強制労働、1500万人は強制結婚の被害者だ。だが、国連(UN)の国際労働機関(ILO)、国際移住機関(IOM)と人権団体「ウオークフリー・ファウンデーション(WFF)」が行った合同調査によると、「現代の奴隷」の実際の人数はもっと多いと推測されている。 この調査により、いくつか重要な点が明らかにされた。 ■強制労働 強制労働をさせられている2500万人近い人々の約4分の1は、一般家庭で奴隷状態にある。その他、奴隷と